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フリーダムアーキテクツデザイン

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GOETHE 鐘撞正也の住宅しゃべり場!Vol.15


Q. 設計業界で起業して20年!
サバイバルの秘訣とは?

20周年を迎えて

 迎える2015年、我がフリーダムアーキテクツデザインはとうとう20周年を迎える。起業は24歳の時。もともと学歴もコネもなかった僕だが、ある意味それが功を奏した。働きながら学校に通い、若い頃からリアルな現場を知ったおかげで、建築業界を縛るいろいろな規制や既得権益、さらに営業のバックヤードとして機能している〝設計〞の立場など、業界の現状を実感。知れば知るほどに、湧き起こるのは疑問ばかりだった。それはつくり手側の都合ばかりが蔓延していたから。その矛盾に立ち向かうために、ふたりで立ち上げたのがこの会社だ。
 今や、関東・関西・中部・九州と、全国に14の事務所を抱えるにいたるが、独立当時、現実は甘くなかった。資金繰りの苦労は毎日で、仕事を請け負っていた工務店の倒産や、食うか食われるかの修羅場もくぐってきた。でも20年間ずっと変わらないものがある。それは「当たり前のことを当たり前にしたい」という思いだ。
「一生に一度の家づくりはお客様のもの。家づくりの中心に設計事務所を据え、とことんお客様と設計士が向き合うべき。そして、こだわりの理想的な家を目指しながらも、高いコストパフォーマンスを!」
 そんなお客様本位の単純明快な理念を常に持ち続けたこと。ただし理念を実現するためなら、手法はどんどん変えていった。既存の業界への疑問がフリーダム起業の一歩になったように、疑問に思う手法は改善していくべきだから。そのためにも気になることはすぐにiPadにメモ。その時は小さなひとつの〝点〞であっても、それらがある日いっきに線や面になる瞬間がある。「わんくらす」「みんとち」「家チェキ」など、日々立ち上がる新規事業はすべて点と点がつながって実現したものだ。


10年後のスタンダード

 もうすぐ44歳になる僕にとって、20周年は単なる通過点でしかない。今後は建築設計事務所が収益を上げながら確実に事業運営できるビジネスモデルを示し、建築設計業界の産業化を目指したい。そのために必要なのは、設計士という〝職人〞でありながら、〝経営者〞としての視点を持つことだ。例えば、パリで星をとるほどの腕を持ちながら、日本中でさまざまなレストランを事業化しているシェフのように。その業界を突き詰める職人でありながら事業を俯瞰で見る目も持てる、そんなハイブリッド型の経営者がこれからのスタンダードになるはず。これこそが、最強経営への道だと信じている。
 10年後、誰もがフリーダムの名を知るようになるだろう。その時、家づくりはもっと自由でもっと楽しいものになる!

Text=牛丸由紀子 Photograph=柳内 悠 Illustration=村林タカノブ

鐘撞正也の住宅しゃべり場!vol.16

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