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フリーダムアーキテクツデザイン

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LiVES 2015年2月号


20周年を迎えたフリーダム。
貫かれた想いと、未来へ向けてのビジョン。

2015年で設立20周年を迎えるフリーダム。
代表の鐘撞正也氏に、設立から変わらない想いと今後の展開について伺った。不動産事業の強化や、ハウスメーカーとの提携など今年のフリーダムは、新たな方向を向いているようだ。

LiVESフリーダムもいよいよ20周年を迎えられたそうですね。おめでとうございます。当初は個人事務所のような規模でスタートされたそうですが、今では全国に14の事務所を構えるまでに成長しています。

鐘撞規模は拡大していますが、フリーダムの目指すものは最初から変わっていないんです。自由設計の注文住宅を、一部の富裕層だけではなく、多くの人へ供給すること。この目標に向けてブレずにやってこられたことが、20年間続いた要因だと思っています。


家は設計士とつくるもの その想いが詰め込まれたチラシ

LiVES設立当初からというお話ですが、なぜそうした考え方に至ったのでしょうか?

鐘撞事務所を立ち上げた当時は、ハウスメーカーに依頼するのが家づくりの主流でした。建築家の事務所はあるけど、一般の人からすれば敷居が高い上に、保証などの面で安心感がない。一方、メーカーに依頼すると、住宅のデザインは画一的になってしまう上に、営業マンが接客するので、希望が思うように伝わらない。売る側の都合で、お客様にストレスがたまる形なのです。やはり家はお客様と建築家が一緒に建てるのが健全な形なので、とにかくやってみようという気持ちでした。

LiVESここに、事務所を開設して数年目につくられたチラシがあります。この時点で既に、土地探しからアフターフォローまで、ワンストップの家づくりをサポートしますと書いてありますね

鐘撞そもそも設計事務所がチラシを撒くというのもあまり例がなかったと思いますが(笑)、まだ実績がなかった時に、想いを知ってもらいたいと20万部も刷って関西の新聞に折り込んだのです。自分がまだ若かったこともあり、なかなか契約に結びつかなったのですが、理解のあるお客様が一人だけ、『君に任せる』と言ってくださいました。そして、自信をもって完成させたその一軒(写真右上・吹抜けのある色彩豊かなローコスト住宅)でオープンハウスを開いたことが次の契約に結びつき、徐々に設計する棟数が増えていきました。こうしたことを繰り返すうちに、私たちのやり方を理解してくれるお客様が増えていったのです。

LiVESそうした人たちに丁寧に付き添いながら、『設計事務所は敷居が高い』というイメージを下げていった訳ですね。

鐘撞そうですね。ある程度受注件数が増えてきたときに、窓口を営業マンにするという選択もあったはずですが、フリーダムでは完成まですべて設計士が担当するという形にこだわりました。これがなかったら、今のように、『要望をしっかり形にしてくれる』というお客様の期待に応えられるシステムにならなかったでしょうね。

LiVESなるほど、実際にデザインをする設計士が寄り添うことで、お客様の要望がよりよく伝わる訳ですね。フリーダムでは多くの設計士が設計に当たっています。通常の設計事務所では、メインの設計士を中心に、少人数で構成されています。またメインとなる設計士のデザインを前面に打ち出している事務所も多いと思いますが。

建築家よりもお客様の個性が色濃く出る家づくり

鐘撞当初から、自由設計の住宅をより多くの人に、という想いでスタートしているので、一人の建築家の色を出すことにはこだわっていませんでした。どちらかと言えば、それぞれのお客様の要望が色濃く出る多様性のあるデザインがフリーダムらしさだと思っていますし、お客様に決まったデザインを押し付けるようなことは絶対にしません。最初につくった事務所の入り口には『アーキテクト・ショップ』と掲げていました。設計事務所というよりは、多くの人が自分に合ったデザインの住宅に出会える建築のショップ。そんなイメージが当初からあったのです。

スタッフの数は増えても変わらない基本姿勢

LiVESさて、20周年を迎え、フリーダムはどのように変わっていくのでしょう?

鐘撞現在、スタッフの数は180名ほどになっていますが、一人の設計士が最初から最後までお客様を担当するという基本の形は変えません。一方、不動産、アフターフォローなどを専業化し、サービスを厚くしていきます

LiVES昨年は不動産流通事業部も立ち上げられました

鐘撞もともと、土地探しの負担から、なかなか設計を始めるまでに至らないお客様が多いことから始めたサービスですが、今年はウェブでさらに充実させていきます。流通している土地の中にも、見過ごされてしまっている物件はたくさんあります。狭小地、変形地、旗竿地といった一見問題があるような土地も、設計士のアイデアで克服できるケースは多く、また価格のメリットもあある。こんな土地の一つひとつに、フリーダムが参考プランをつけてウェブで公開するのです。参考といっても本気で考えた実際に使えるプランなので、土地購入のシミュレーションに充分役立つのです。「みんとち」という名称で、福岡エリアの土地から紹介していく予定です。

ハウスメーカーと提携。広がる供給プラットフォーム

鐘撞もう一つは、某住宅メーカーとの提携が決まりました。ハウスメーカーでフリーダムのデザインの家が選べる、というものです。

LiVES新しい試みですが、建てる側にはどんなメリットがあるのでしょうか?

鐘撞フリーダムのデザインは欲しいけれど、ハウスメーカーの品質や安心感は外せない、というお客様のいらっしゃいます。通常フリーダムで建てる家は全国の提携した工務店が施工しますが、この部分をハウスメーカーの建材と職人を使って建てて、保証やアフターフォローも享受できる。だからといってデザインの自由度は落ちませんし、完成までの監理はフリーダムが行います。

LiVESそれは画期的です。メーカーの安定感にこだわりたい人には安心ですね。今後もフリーダムの家を供給するプラットフォームが広がっていくのでしょうか。

鐘撞そうですね。今年の早いうちには提携先も発表できると思います。さきにもお話しましたが、フリーダムでは従来の設計事務所の形にはこだわらず、また、お客様に工事の費用をオープンにするために、施工部門を社内に置かずに、常に工務店に依頼してきました。こうした形から新しいコラボレーションの可能性が生まれようとしています。多くの人にデザインされた住宅を提供するという当初からの目標。この実現のために、新しいチャレンジをしながら、こうしたプラットフォームを数多く増やしていきたいと思います。

文=Jun Manabe 写真=Satoshi Watanabe

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