江東区の
注文住宅と建築実例

江東区は東京湾に面しており、東京都の東側に位置する区です。面積は40.16平方キロメートルで、令和2年3月1日時点の住民基本台帳によれば世帯人口は約27万、総人口は52万人です。

江東区 令和2年「世帯と人口」を参照：江東区の人口（毎月1日）現在

区内には隅田川、荒川などの大型河川が流れており、海にも近いため水辺の都市と呼ぶにふさわしいでしょう。江戸時代には下町文化が育まれ、亀戸・深川エリアなどは古くからの住宅地でもあります。一方で近年は豊洲や有明、辰巳方面などの湾岸エリアに多くの商業地やタワーマンションなどの建設が進んでおり、人口は増加傾向、新しい一面を見せてくれる土地柄でもあります。歴史と新しさが融合しているエリアといえるでしょう。

河川や海に近い立地であることから、道は平坦な傾向にあり、小さな子どもがいても、年を重ねていっても移動するのはそれほど苦になりません。しかし、生活がしやすい一方で、低地が多い区であることから洪水や浸水などのリスクも場所によっては高まります。さらに地震対策も考えておかなければなりません。そのため、江東区で注文住宅を建築するときには、区が発行しているハザードマップを確認することや、地盤調査をしっかり行っておくことが大切なポイントです。さらに、地元の土地にくわしい注文住宅専門業者にも相談してみるとよいでしょう。

江東区は交通アクセスも良好であるため、都心に通勤や通学が必要な場合には便利です。東京メトロでは有楽町線・半蔵門線・東西線など3路線が利用可能です。都営地下鉄では大江戸線、JRを利用するのであればJR総武線があるので鉄道の交通アクセスはとても充実しています。特に千代田区や中央区のオフィスエリアに行くときは、東京駅、大手町駅、日本橋駅や銀座駅など数10分で到着することができます。たとえば、豊洲駅から大手町駅まで行く場合や、門前仲町から銀座へ行こうとしたときなどは、10分もかからないで到着できるでしょう。さらに、都営バス便も充実しているので、すこし駅から離れて静かな場所に注文住宅を建てたいと考えている人にはおすすめです。

江東区はいくつかのエリアに分けられます。門前仲町、木場、清澄白河などは深川エリアと呼ばれており、古くからの住宅地があります。もともとは漁師町であったために風情を感じられるエリアです。木場には大きな公園や美術館などがあります。商店街もあるため生活がしやすく全体的に下町風情を感じられるでしょう。亀戸エリアは商業地として発達しており、より大型の商業施設が近くにあるため住むには便利なエリアです。また、都立の大型病院などもあり安心です。こちらのエリアも古くから栄えていたため、亀戸天神や香取神社などの周辺には小さな商店街があり下町風情が感じられます。

江東区のなかで比較的新しいエリアは湾岸エリアです。豊洲や辰巳、有明などに代表されるこの地域は、高層ビルやマンションが立ち並び、そのほかのエリアとは少し違う雰囲気が感じられるでしょう。海に近く、大型の商業施設や公園などがあります。8月には花火大会が開催されています。人口が増加しているエリアというのも特徴のひとつです。

子育て中の家庭や、これから子どもを育てたいと考えている人は医療機関の充実度が気になるでしょう。江東区全般で病院は地元の開業医から大型の総合病院などが充実しており、湾岸エリアでは人口の急増に伴い区が率先して医療環境の改善に向けて取り組んでいます。豊洲では「女性とこどもにやさしい病院」をコンセプトにした総合病院の計画があり、区民が安心して医療が受けられる環境を整えつつあり、小児医療や産婦人科系に力を入れています。また、24時間365日体制で救急医療機関としての機能を充実させる計画や、災害拠点としての役割も担う計画があります。さらに、小児医療や産婦人科系に力を入れるだけでなく、14にわたる診療科を備える総合病院を建設する予定です。地域の医療機関と区が連携するような計画も併せて進められています。

江東区には、家族で楽しめる人気スポットや、観光地と呼ばれるスポットがたくさんあります。たとえば、家族で楽しめる人気スポットとしては、豊洲駅周辺に大型商業施設があるので、家族でショッピングや食事を楽しむことができるでしょう。人通りも多く、小さな子どもがいても安心です。また、子どもが楽しみながら社会を学ぶことをコンセプトとした、100種類ほどの大人の仕事が体験できる人気の大型施設もあります。

さらに、そのほかのエリアでは8つの大型店と約100の専門店が揃っている大型商業施設が南砂町から徒歩5分の場所にあります。もともと南砂町エリアは小さな商店街が多いエリアでしたが、大規模な商業施設ができたことで生活がより便利になりました。施設のなかには家電販売、学習塾、子供向け英会話スクールやクリニックなどがあるので、近隣に住む場合には大きなメリットがあるでしょう。

観光地としては、門前仲町の深川不動尊や富岡八幡宮、永代寺周辺が挙げられます。周辺には商店街が広がっていて、深川めしなどで知られている地元グルメを味わうことができます。また、昔ながらの小さな商店や飲食店がたくさんあるので、周辺を散策しているだけでも新たな発見があるかもしれません。江戸の風情が感じられるために、日本国内だけでなく、海外からも観光客が訪れているため活気があります。さらに、祭りの時期には賑わいが感じられるでしょう。

子育てをしているときには、さまざまなサポートが受けられると助かります。江東区で注文住宅を建てようと検討しているときには、区の子育てに役立つサービスや施設もあわせてチェックしておくとよいでしょう。江東区では「子ども支援センター」が子育てをしている人向けに、子どもと一緒に自由に遊べる施設を提供しています。児童館・児童会館では、乳幼児を持つ親同士が情報交換や、気軽に相談できる場所を提供しています。また、区内には11の図書館があり、子ども向けの本が豊富にそろっているので、近くにある場合には利用してみましょう。また、親子で行う体操や、水泳教室などがスポーツセンターで実施されています。

親のけがや病気、出産などで子どもの保育が一時的に難しくなったときには、緊急一時保育として認可保育園等で一時預かりの受け入れをしてくれます。さらに、緊急の一時預かりだけでなく、保護者がリフレッシュできるように「リフレッシュひととき保育」などの行政サービスが利用できます。子育て中の人であれば、一時的に子どもを預けることができる制度が用意されているのも魅力です。さらに、宿泊を伴う預かり制度「こどもショートステイ」と呼ばれる制度もあるため、万が一のときに預かり先をすぐに探せない場合には、安心できるでしょう。

都内に住んでいると、自然と触れ合う機会が少ないことが悩みのひとつです。子どもにできるだけ早い時期に自然に親しんでほしいと考える親にとっては、江東区で借りられる市民農園も魅力といえるでしょう。区内在住であれば、畑を借りて野菜や花を育てることができます。江東区内には3カ所の区民農園があり、辰巳区民農園は都立辰巳の森緑道公園内に個人用167区画ほどの畑があります。城東区民農園は区立城東公園内にあり、個人用193区画、夢の島区民農園は個人用187区画のほかに団体用3区画借りられる畑があるので、応募してみてもよいでしょう。駐車場やバーベキュー設備もそろっているので、家族全員で楽しめます。

江東区内に住めば都心へのアクセスが良好なので、ぜひ住みたいと考えている人もいるでしょう。また、交通の面だけでなく、古い町並みや人情味のある下町風情を感じてほっとするような地域に興味がある人にもおすすめのエリアです。江東区は昔からの商店街だけでなく、新たに大型の商業施設ができていたり、子育て支援も充実していたりするため、生活するにも便利な場所といえます。