屋外給排水工事ってどんな工事?特徴や見積もりのポイント

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住宅の建築では、建物本体を建てる以外にもさまざまな工事が必要となります。生活のなかで、食事をしたり、テレビを見たり、トイレを使ったりすれば電気やガス、水なども必然的に必要となるからです。
そして、各種工事のなかでも、家のなかで水を使用し排水処理をするためにおこなわなければいけない工事に屋外給排水工事があります。大切な工事でありながら、屋外給排水工事とは具体的にどのような工事であるのか、いくら費用がかかる工事であるのかといった内容を把握していない人は少なくありません。
そこで、この記事では、屋外給排水工事の特徴や費用について詳しく紹介します。

 

屋外給排水工事の内容は?

CASE646 鏡の家

屋外給排水工事とは家の内部と、水道メーターや公共マスの間に水道管を配置する工事をいいます。下水道と家の排水設備をつないだ下水道のうち、一番下水道管近くに設置されている最終マスが、公共マスです。
料理の際や手を洗うときなどに水を使用し、トイレやお風呂などで使った汚水の排水をおこなうためには上水道管と下水道管が家の水道管とつながっていることが必須となります。
多くの場合、上水道管と下水道管は、家と接する道路の下に通されていることが一般的です。そして、道路の下を通る上下水道管と家の水道管などをつなぐ作業として、屋外給排水工事があります。
排水工事の場合には、排水箇所からの合流点に、点検用のマスを個々に設置しなければいけません。また、給水工事では、家のなかと上水道管をつなぐだけではなく、散水栓なども含めた屋外の給水とつなぐ工事が必要となることもあります。

 

給排水引込工事って一体?

CASE650 景色を持つ家

家と上下水道管をつなげる工事として給排水引込工事と呼ばれる工事もあります。水道管をつなげるという意味では屋外給排水工事と役割は同じです。しかし、実際の工事内容は全く異なっているため注意しましょう。
給排水引込工事とは、配管と給水を利用して、枝管として私有地に引き込む工事をいいます。配管とは道路に埋めて設置され、自治体の管理下で通っている排水本管のことです。
給排水引込工事をおこなうことで、水道メーターや下水道の公共マスが敷地内に設置され、家で水を使用したり排水したりすることができるようになります。
原則、給排水引込工事は認可された業者しか取り扱いができません。また、役所への手続きなど面倒な事務作業も多いため工事費用は高い傾向にあります。地域によっては、下水道の引き込み工事について補助が下りるケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。

ただし、給排水引込工事は家を建てる際に必ずやらなければいけない工事というわけではなく、必要に応じておこなう工事です。
たとえば、昔、住宅が建ててあったような土地では、すでに水道を引き込む工事がおこなわれているケースもあります。水道管は住んでいる人や使用量に応じて太さが変わってきますが、すでに引き込まれている配管の太さで不自由がない場合には、既存のものをそのまま利用することが可能です。
そして、既存の配管をそのまま使用して水を給排水する場合には、給排水引込工事を新たにおこなうことは不要となります。

 

屋外給排水工事に必要な費用は?

家を建てるときの予算を考える際に、屋外給排水工事にかかる費用の目安を知っておくことは大切です。一般的に、屋外給排水工事にかかる費用は建築工事費用の10%程度が相場となっています。
たとえば、2000万円の家を建てた場合であれば、2000万円×0.1=200万円程度が屋外給排水工事にかかる費用の目安です。ただし、水回り設備がいくつあるかによっても費用は変わってきます。
トイレを各フロアに1つずつ設けていたり、二世帯住宅でキッチンや洗面、浴室などをすべて2つ作ったりする場合では工事費用は高くなることが通常です。

また、敷地の広さや水道メーターなどから引き込みたい水道設備までの距離によっても価格差は生じます。二世帯住宅などで同じように家の2カ所に浴室を作る場合でも、隣り合わせで浴室があるケースと、離れた場所に配置されているケースとでは、配管工事の距離に違いが出るので工事費が異なってくることも知っておきましょう。
屋外給排水工事の工事費用を少しでも抑えたいなら、できる限り水回りの設備は近くにまとめておくことがポイントです。その際には、庭やガレージなどに作る外水道の場所や数についても忘れずに考慮しておくようにしましょう。

 

工事の見積もりをするときのポイント

大きな買い物となる家づくりでは特に全体の費用を把握し、きちんと予算を立てておくことが大切となります。本体工事とは別におこなう屋外給排水工事についても、具体的にどれくらいの費用が掛かるのかをしっかりと予算立てておくことは重要です。
具体的に何にどのくらいのお金がかかるのかを知るためには、見積もりを取っておくことが手段となります。工事費用は会社によって異なってくるので、納得のうえで工事の依頼をできるようにしておくためにも、できるだけ詳細な見積もりを出してもらうようにしましょう。

また、出してもらった見積もりを見て不明な点がある場合には、価格の根拠までしっかりと尋ねておくことが後悔しないためのポイントです。
さらに、見積もりはあくまでも予測される金額であって最終決定金額ではないため、後で変わるリスクも確認しておくようにします。具体的に調査しないと金額が不明瞭となるものは、最初の見積もりでは反映されていないことが一般的です。
リスクも含めてきちんと丁寧に説明してくれる業者は一般的に信頼性の高い業者といえるでしょう。

 

屋外給排水工事の注意点

屋外給排水工事をする際に特に注意しておきたいポイントは2点です。まず、1つ目として配管の長さによって工事費用が変わることを知っておくことが大切となります。工事費用はさまざまな要因から決められますが、単純に、配管の長さが長ければ長いほど工事費用は高くなることが通常です。
敷地内に上下水道管が引き込まれていない場合には、給排水引込工事を別におこなわなければいけないことも忘れてはいけません。また、2つ目として、地域によっては上水道管だけしか通っていない場合もあります。
上水道しかないと下水が流せないため、そのような地域では下水道管を使用して流さない代わりに、浄化槽を設置して処理することが原則です。浄化槽をあらたに設置する場合にも別途工事費用が必要となるため、事前に確認しておくようにしましょう。

 

工事の見積もりは要チェック!

家を建てる際には、住宅の購入費用だけを見るのではなく、屋外給排水工事などの付帯工事もチェックし、どの工事にどれだけの費用がかかるのかをきちんと確認しておくことが大切です。
注文住宅の設計をおこなうフリーダムアーキテクツでは、設計者となる建築家や土地探しのプロに、直接また個別に資金計画や設計費用についての相談にのってもらうことができます。その際には、具体的にどのような家を造りたいかをイメージしておくと相談しやすくなるものです。
自分なりのイメージを固めたいなら、実際に建てた人の家の実例を参考にするのも方法でしょう。フリーダムアーキテクツの建築実例集には家の写真や間取りだけでなく、価格も掲載されるため、建築費用の目安とすることも可能です。建築実例集を手に入れたい場合には資料請求をすると送付してもらうことができます。

 

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