
注文住宅は家族形態や好みに合わせて、自由に仕様やデザインを決めることができます。どのオプションを選び、どのような組み合わせ方をするかで理想の形に仕上げることが大きな魅力といえるでしょう。注文住宅で失敗しないためにも、標準仕様やオプションについて知っておくのも大切なことです。この記事では、注文住宅のオプションの選び方や標準仕様との違い、選ぶ際の注意点などについて解説していきます。
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1.注文住宅の標準仕様とオプションとは?
注文住宅には、通常、機能や設備ごとに標準仕様が設定されています。標準仕様とは、あらかじめ住宅メーカーごとで決められている標準的な仕様のことです。例えば、玄関ドアや窓などの建具、外装や床材、内装などの仕上げ、水回りなどの設備機器、断熱材や断熱方法などがあげられます。特に要望を出すことがなければ、標準使用で提案されるのが一般的です。そして、標準仕様にはない設備をオーダーすると、通常はオプションとして扱われることになります。つまり、オプション仕様とは、標準仕様のものから変更して組み込める設備のことです。または、標準には組み込まれないものの、追加できる設備のことをいいます。
オプション仕様を例にあげると、手すりや床暖房、蓄電池、タンクレストイレなどがあります。ただ、住宅メーカーによって何を標準仕様として扱うかは異なります。例えば、A社ではオプション扱いになるものでも、B社では標準仕様になっているという場合もあります。通常は、標準仕様よりもグレードが上で、価格帯も高いものがオプション仕様になっているのが一般的です。そのため、オプション仕様を増やしていけば住宅の価格は上がると考えていいでしょう。ただし、すべての設備をオプションにしたからといって住みやすい家になるとは限りません。
2.まずは標準仕様を把握しよう
説明したように、オプションとは標準仕様以外の設備のことを指します。考え方としては、標準仕様では満足のいく機能や仕上がりが見込めない場合に変更するものです。そのため、デザインや材質にこだわりを持ちたいときや機能性を充実させたいときに、オプションに変更するというように考えます。ただ、理解しておきたいのは、どのような設備であってもオプションに変更すれば必ず使いやすい家になるわけではないということです。わざわざ設置したのに結局使わないなら、その分のお金が無駄になってしまいます。
それなら、グレードアップすることなく標準仕様のままで費用を抑えた方がいいかもしれません。注文住宅は、建てる前に自分の要望に合わせることができる点がメリットです。設備を自由に組み替えられるのが魅力の一つであり、それだけにまず標準仕様の範囲をしっかり見ておく必要があります。そして、どの部分をどう変更すればオプションになるのか確認しておきましょう。見積もりが標準仕様だけで作成されていると、後からオプションに変更すればその分金額が上がることになります。オプションの金額が妥当なものか判断するためにも、まず標準仕様の内容をきちんと把握することが重要です。
3.欲しいオプションを洗い出す
無駄に費用をかけることなく、暮らしやすい注文住宅を建てるには、はじめに欲しいオプションを洗い出しておきましょう。すべての設備をオプションに変更したり追加したりすると、その分無駄が大きくなるためです。必要な機能は何か、譲れないデザインや材質はどの部分かを絞ってオプションを利用することで無駄の削減につながります。そうはいっても、オプション仕様が多いモデルハウスなどを見てしまうと、自分にとっての優先順位がわからなくなってしまうかもしれません。
必要な設備に迷ったり欲しい機能が漏れたりすることを防ぐには、事前に欲しいものを書き出しておくことです。そうすることで、必要な設備を漏らすことなく組み込むことができます。まず欲しいものを並べていき、優先順位をつけていくと、もっとも欲しい設備が何か洗い出せます。洗い出しができたら、住宅メーカーの標準仕様をチェックしてみましょう。メーカーによっては、欲しい設備が標準仕様として組み込まれている場合があるためです。住宅メーカーのカタログなどを取り寄せ、見積もりを取る前に機能や材質について把握しておくと失敗を防げます。
4.場所別オプション選びのコツ
オプションをどこまで利用するか選ぶには、場所別で考えていく方法もあります。例えば、リビングなら、床暖房や薪ストーブ、さらにペアガラスなど高機能のガラス窓もオプションとして用意されているのが一般的です。これらのオプションは導入時には費用がかかるものの、いざ住み始めてみると光熱費が節約できる可能性が出てきます。もちろん、その逆もあり得ます。導入する際の費用だけで考えるのではなく、ランニングコストも含めて費用対効果で比較して選ぶようにしましょう。
キッチンの場合なら、レンジフードの種類や食洗機の有無、さらに吊り戸棚の昇降機能やコンロの機能などがオプションとして用意されていることが多くなります。キッチンのレイアウトや機能は、どのような生活スタイルかによって向き不向きが分かれます。また、デザイン性にこだわるあまり、扉の素材を変えるだけで金額が大幅に上がることも珍しくはありません。予算を抑えたいなら、ピンポイントで考えた方がいいでしょう。
バスルームでオプションになりやすいのは、浴槽の素材や色、壁や床材の種類と色、そして換気扇や浴室乾燥機能などです。浴室は北側に配置することが多いことから、冬のヒートショックを防ぐための暖房などもオプションになることもあります。これらのオプションは、メーカーのショールームで実物を見ておくと使い勝手が確認できます。色や素材の感触なども、実際に見ておいた方が失敗を防げるでしょう。
5.いくらまでかけられるか予算の上限を決めておく
あらかじめ予算を決めておくことも、注文住宅では重要なことです。良さそうだと感じたオプションをどんどん取り入れてしまうと、予算オーバーになる可能性が高くなります。中には、モデルハウスをそのまま再現したくなる人もいるかもしれません。しかし、歯止めをかけることは重要です。注文住宅を発注する前に予算を算出しておき、その中でいくらまでオプションに回せるか確認しましょう。
予算をまったく決めないままオプションを選んでしまうと、予算を無駄な部分に振り分けてしまうこともあります。しかし、予算の上限をきちんと決めておけば、優先順位の高いものから選ぶことができます。まず、どのような生活をするか想像しておきましょう。そのうえで、何が自分たちに必要なのかを考えて選ぶことが大切です。見た目は良くても、実際の生活に必要ないならお金をかけるだけ無駄に終わってしまいます。また、後から追加できそうなものは後回しにし、実際に生活を始めてから必要かどうかを考えてみるのも賢い方法です。
6.オプションのデメリットを確認することも大事
オプションはメリットばかりではありません。デメリットについて確認しておくことも大切です。オプションは、標準仕様のものよりも装備のグレードが高く、見栄えも良いことが多いでしょう。しかし、生活スタイルによっては標準仕様の方が使いやすい場合もあり、標準仕様で十分かもしれません。オプションは機能が充実しているなど、たしかに標準仕様にはないメリットがあります。ついついメリットばかり見てしまうかもしれませんが、デメリットも存在することを忘れないようにしましょう。
欲しいと思っても、まず冷静にオプションのデメリットについて考え、確認してみることです。そのうえで、自分が使うことを想像し、メリットよりもデメリットの方が大きいと感じたら必要ないという判断ができます。機能だけでなく、材質についても考えることが重要です。日頃のお手入れに時間がかかったり、こまめなメンテナンスが必要だったりすると、それもデメリットになります。
オプションは厳選して取り入れよう
モデルルームは多くのケースでオプションが使われており、全部取り入れたくなってしまうでしょう。しかし、すべてにオプションを取り入れようとすると予算はいくらあっても足りません。無駄を省くには、本当に必要なものを厳選して取り入れることが大切です。快適で無駄のない注文住宅を建てるなら、フリーダムアーキテクツに相談してみるといいでしょう。
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