
対面キッチンは1種類だと誤解している人もいるかもしれませんが、実はいくつかの種類があります。
そのなかの1つとして代表的なのがペニンシュラキッチンです。数ある対面キッチンのなかでどんなものにしようか悩んでいるのなら、ペニンシュラキッチンを検討してみることをおすすめします。
ここでは、ペニンシュラキッチンとは一体どういうキッチンなのか、どんなメリットとデメリットがあるのかを解説します。
Contents


ペニンシュラキッチンって何のことだかわかる?
ペニンシュラキッチンという名前自体は聞いたことがあったとしても、具体的にどんなキッチンなのか説明できる人はどれくらいいるでしょうか?100人を対象にペニンシュラキッチンについて知っているかどうかを調査しました。
【質問】
ペニンシュラキッチンとはどのようなキッチンのことかわかりますか?
【回答数】
わかる:21
わからない:79
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年07月14日~2017年07月21日
有効回答数:100サンプル
殆どが知らない!イメージのしにくいキッチン
なんと全体の約8割が「わからない」と答えていました。
・全く想像できない。カウンターキッチンみたいな感じ?(20代/女性/専業主婦(主夫))
・フランスっぽい、オシャレそうなイメージ。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・全く想像できないが、オシャレなキッチンなのだろうなと思う。(20代/女性/学生)
大半の人はペニンシュラキッチンについては知らないようです。
名前からイメージできる人も殆どおらず、想像も何となくおしゃれな感じがするという漠然なものでした。
一方で「わかる」と答えた人は全体の約2割です。
・カウンター部分が広くて、ここでも食事ができるような設計の対面式キッチンの一種。(50代/男性/個人事業主・フリーランス)
・ペニンシュラが意味するように、片方が壁際にくっついている半島型の対面式キッチン。手元を隠しやすく作れるのが利点。(30代/男性/正社員)
・アイランドキッチンと対面式の良いところを兼ね備えたキッチンのこと。(30代/女性/正社員)
カウンター部分が広い、手元を隠してくれるといったメリットを挙げている人が多く、ペニンシュラキッチンの魅力をはっきりと理解していることがうかがえます。
調査結果を見る限りでは、ペニンシュラキッチンの知名度はまだまだ低いと考えられますね。
対面キッチン自体は知っていたとしても、ペニンシュラキッチンの名前にはまだ馴染みがないのかもしれません。
では、対面キッチンとは何が違うのか、一体どんな魅力があるのかを掘り下げていきましょう。
対面キッチンを細かく分類すると
対面キッチンは大きく分けると5種類に分けられます。まず定番のキッチンのタイプであるI型とL型です。他にもアイランドやセパレートがありますが、ペニンシュラも代表的な種類の1つに数えられます。
I型とL型キッチンはそのアルファベットの名の通りの形をしたキッチンです。上から見て、I型は直線的、L型はL字型のキッチンとなっています。
続いてアイランドは、壁から切り離された独立したキッチンです。対面式というイメージは抱きにくいかもしれませんが、配置によってはリビングを見渡せますし、作業台の反対側にはカウンターテーブルとしてのスペースを設けることができます。
セパレートはI型キッチンとアイランドキッチンの両方を兼ね備えたようなタイプです。2つのキッチン台があり、片方にシンク、もう片方にはコンロを設置することで作業のスペースにゆとりを持たせている特徴を持ちます。
最後にペニンシュラですが、これは半島のように設置したオープンキッチンのことで、キッチンの左端か右端のどちらかが壁に接しているタイプになります。
キッチン自体は直線的であるためI型のキッチンとほぼ同義と言えます。
ペニンシュラキッチンにするメリットとデメリットは何?
ペニンシュラキッチンは左右のいずれかが壁に接しているタイプのキッチンで、ただ単におしゃれというわけではなく、そうするのにはきちんとした意味があります。
アイランドキッチンをそのまま壁にくっつけたようなスタイルですが、壁側にコンロを設置することでアイランドキッチンのように部屋の中に臭いが充満するというリスクを軽減してくれます。臭いだけではなく油汚れもしっかりと防いでくれるのが特徴です。
また、アイランドのように完全なオープンスタイルではなく、目隠し効果もあるため、調理や片付けがしやすい一面も持っています。もちろん、対面キッチンとしての機能はしっかりと果たせるというのが大きな魅力です。
カウンターの高さ次第では軽食用のテーブルやバーカウンターとしての活用もできるでしょう。
デメリットを挙げるのなら、アイランドのような圧倒的な存在感や開放感は損なわれてしまうという点です。省スペース設計という見方ならメリットにもなり得ますが、あくまでも開放感を求めるのならアイランドのほうが優れていると言えるでしょう。
また、ペニンシュラキッチンに限ったことではありませんが、吊戸棚がないため、収納スペースを別に確保する必要があるという問題もあります。
ペニンシュラの対面キッチンを選ぶときのポイントは?
ペニンシュラキッチンはグレードやメーカーにもよりけりですが、安くて60万円、高いと200万円程度という大きな開きがあります。
住宅の内壁に直接設置するとなると費用はかさみますが、ペニンシュラキッチン用の壁を別に作る方法を取れば、比較的リーズナブルに設置することも可能です。
また、そうすることでアイランドキッチンにあるようなメリットを活かせます。住宅の壁ではなく、専用の壁にすれば、換気扇やキッチンの種類をより幅広く選べるようになるためです。
限りがあるなかではどうしても費用が高額になりがちですが、多くの種類から選べるようになれば、必然的に予算に見合った価格のものも見つけやすくなるでしょう。
L型キッチンやアイランドキッチンのように大幅に場所を取るわけではありませんし、間取りに関する制約も厳しくはありませんが、念のためペニンシュラキッチンの設置スペースを十分に確保できるかどうかを確認することも大切です。
さらに、収納スペースの確保についても検討しなければなりません。対面キッチンが十分な収納スペースを確保できるのなら問題はありませんが、吊戸棚がないので背面収納スペースについても考慮すべきだと言えるでしょう。
まとめ
ペニンシュラキッチンは左右のいずれかが壁に接している対面キッチンのことで、簡単に言えばアイランドキッチンを壁に寄せたようなタイプです。
セパレートやアイランドに比べると開放感は少し損なわれてしまうものの、アイランドキッチンにある臭いのデメリットを解消してくれる魅力を持ちます。対面キッチンとしての役割もきちんと果たせますし、調理のしやすさにも優れていると言えるでしょう。
使いやすく、場所も取り過ぎることのない対面キッチンを探しているのなら、一度良く検討してみることをおすすめします。
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関連記事:
詳しくは、対面キッチンの種類を徹底網羅!メリットとデメリットまとめをご参照ください。
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