リノベーションって何?リフォームとの違いはあるの?

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より快適な暮らしを目指して、住宅の購入や建て替えなどを検討中の人もいるでしょう。そのためには住宅関連用語を調べることもありますよね。しかし、情報収集していくうちに言葉の意味に迷うことが出てくるかもしれません。

リノベーションもそのひとつ。こちらと類似する用語にリフォームがあり、双方の違いがよくわからない人もいるのではないでしょうか。ここでは、リノベーションとリフォームそれぞれの特徴に触れながら、リノベーションのメリット・デメリットなどを紹介していきます。

リノベーションの主な特徴とは?


WORKS 023_間取りの工夫で『魅せる空間』を叶えたリノベーション。

リノベーションという表現を見聞きする機会が増えてきたため、何気なく使うこともあるかもしれませんね。リノベーション(renovation)には「革新」「刷新」「修復」などの意味があり、都市開発をはじめとする幅広い分野で使用されています。近年では、建築物の改造として用いられることが増えてきました。

リノベーションの主な特徴は、既存の建物に大掛かりな工事を行ない、新築の状態以上に使い勝手をよくすることです。そのためには、既存住宅の骨格部分だけを残した大改造を行なうケースも少なくありません。住宅の耐震性や耐久性などを高めるためには、大工事が必要になるからです。また、よりデザイン性の高い住宅を目指して、間取りをはじめ、内装・外装を大きく変更することもでてきます。

リノベーションを行なう代表的な事例として、家族の成長や人数の増減が挙げられます。住宅の購入や新築をするときは生活の利便性を重視しますが、いつまでも使い勝手がよいとは限らないからです。たとえば、間仕切りをなくしてリビングを広げることもあるでしょう。高齢化にともなうバリアフリー化も必要になってきますね。

リフォームの主な特徴は?

一方、リフォームの表現は以前からあるため、慣れ親しんでいる人も多いのではないでしょうか。洋服のリフォームは身近な存在です。リフォーム(reform)には「改正」「改善」「悪い状態からの改良」などの意味があります。そのため、洋服の仕立て直しがリフォームに該当することも納得できますよね。リフォームの言葉を住宅関連で使うときは、賃貸住宅退去時の「原状回復」をイメージするとわかりやすいかもしれません。

リフォームの主な特徴は、前述したように、古くなった住宅を新築の状態に戻すことです。そのため、リフォームの基本的な考え方は、壊れた箇所をはじめ、汚れた部分・老朽化した部分を修理することにあります。また、大掛かりな工事をしないこともリフォームの特徴といえるでしょう。

身近なリフォーム例として、キッチン設備の変更が挙げられます。内壁・外壁の塗り直しもリフォームのひとつです。また、壁紙の貼り替え作業も身近な存在ですよね。リフォームの規模はたしかに小さいですが、これらの実施によって住宅内外の雰囲気が変わることが期待されます。

リノベーションとリフォームの違いって一体?

リノベーションとリフォーム、それぞれが持つ主な特徴についてお話しましたが、双方の使い分けは明確になっていないことが現実です。また、メディアや住宅関連業者によって解釈が異なることも少なくありません。もし、住宅工事をするときは、どのような作業が必要なのか業者に確認することが大切です。そのためにも、リノベーションとリフォームの違いについて、基本的な考え方を押さえておきましょう。

まず、リノベーションとリフォーム、いずれにも「工事を行なう」という共通点があります。ただし、着工から完成するまでの作業工程をみると、リノベーションのほうが大掛かりな工事になります。当然、工事に要する日数も長くなるでしょう。たとえば、システムキッチンを入れ替えるだけならリフォームという捉え方です。しかし、それにともない水道管や排水管などの工事が必要な場合はリノベーションに該当します。間取りを大きく変更するときも、水回りのやり直しが必要なケースが少なくありませんよね。そのような場合もリノベーションになることを把握しておきましょう。

間取り変更をするとき、新築時以上の性能を求めることも少なくないでしょう。経年劣化した住宅はもとに戻すだけでなく、住む人のニーズに合わせた住空間の実現が必要になります。中古住宅購入後、使い勝手をよくするために工事を行なう方法があります。このようなケースもリノベーションと捉えるとよいですね。
一方、リフォームは古くなった住宅の原状回復が大きな目的ですが、工事をすることで利便性がよくなる場合も少なくありません。たとえば、大掛かりな工事をともなわない浴室のバリアフリー化やトイレへのウォシュレット設置などが挙げられます。

住宅をリノベーションするメリット

住宅は、家族にとって大切な生活拠点です。そのためには、家族それぞれの快適な生活を実現するための工夫が必要になります。住宅工事はリフォームで済むケースがありますが、リノベーションのほうが適している場合も少なくないでしょう。住宅をリノベーションすることで、いくつかのメリットが期待されます。また、現在住んでいる住宅だけでなく、住宅を購入する場合も対象になります。

まず、大きなメリットは、間取り変更も含めて自由に設計ができる点です。リノベーションするときは住宅の骨格部分は残しますが、水回りの位置を変えたり、設備機器の交換をしたりと、住む人のニーズに合わせた設計が行えます。たとえば、建売住宅を購入する場合は、住宅の間取りなどに合わせて生活スタイルを考える必要がありますが、その点がリノベーションと大きく異なる点といえるでしょう。

次に考えられることは、住宅の資産価値が高いという点です。住宅に限らず「資産価値が最も高いのは新品のとき」というのが一般的ですよね。たとえば、マンションの場合、日本における住宅の資産価値は築年数の経過とともに低下していきます。しかし、築20年を超えると横ばい状態になるのが大きな特徴です。このような理由から、マンションは築20年を超えるとお買い得になることが期待されます。中古マンションの購入後にリノベーションを計画している人は、こういった背景を知っておくとよいかもしれませんね。

中古物件を購入してリノベーションする場合は、物件の選択肢が増えることも大きなメリットです。住宅を購入するときは、新築の建売住宅から探すほか、購入した土地に注文住宅を建てる方法もあります。しかし、住みたいエリアが決まっているときは、希望の条件を満たすことが難しい場合もでてきます。また、理想の物件が見つかったとしても、予算の関係で諦めざるを得ないかもしれませんね。駅近物件は人気エリアのひとつですが、それだけに高額な物件も少なくないでしょう。このような背景があるため、住宅探しの対象を中古物件にまで広げることで、探していた住宅に出会える可能性が高くなります。

住宅をリノベーションするデメリット

住宅をリノベーションするときは、デメリットについて把握することも大切です。もちろん、リノベーションの規模や対象となる物件によるため、どれくらいのデメリットがあるのかは一概にはいえません。しかし、リノベーションで後悔しないためにも、デメリットの可能性についても考えておきましょう。

リノベーションのなかには、住宅の骨格部分だけを残して大掛かりな工事を行なう「フルリノベーション」という方法があります。こちらを選ぶことで自由設計ができるメリットが大きいですが、その反面、工事費用が高額になるというデメリットも発生します。もし、中古物件を安く購入しても、リノベーション費用が高くなる場合もあるため、必ずしもお得とはいえません。そのため、物件選びも含めて慎重にすることが大切です。

リノベーションの規模が広範囲に及ぶ場合は、工事の着工から完成までの期間が長くなります。現在の住まいをリノベーションするときは、仮住まいに掛かる費用がかさんできます。また、リノベーションを前提に物件を購入するケースでは、実際に入居できるまで時間が掛かることも知っておきましょう。リノベーションに際しては、現地調査をはじめ、設計、工事、点検などが必要なことも把握しておきたいですよね。

マンションのなかには、間取り変更ができない物件が存在します。マンションの構造には「壁式構造」と「ラーメン構造」とが存在します。前者は壁で建物を支える形、後者は柱と梁で建物を支える形に特徴があります。それらのうち、前者(壁式構造)のマンションには動かせない壁が存在するため注意が必要です。間取り変更を前提にマンションを購入するときは、マンションの構造についても確認しておきましょう。

価値を高めるリノベーションをしよう!

住宅の大掛かりな工事を行なうリノベーション。リノベーションによって住宅の資産価値が上がるため、将来、売却の必要性が出てきたときに有利になる可能性がでてきます。また、居住空間のデザインが洗練される、暮らしやすくなるなどのメリットも期待されます。

このような理由から、住宅の経年劣化に悩んでいる人や、中古物件購入を検討中の人は、リノベーションを視野に入れてはいかがでしょうか。

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