中古マンション探しをする前に押さえておきたいポイント5つ

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リノベーションの舞台となる物件探しは、理想の住まいが叶えられるか否かが決まる最初の重要なポイントです。そのため、慎重かつ的確な判断と、決断力が求められます。
リノベーションを依頼する住宅会社が決まっている方は、担当してくれる設計者と一緒に物件探しをすることで的確な判断を任せることができますが、住宅会社探しと物件探しを並行している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、物件探しを始める前と購入したいと思える物件に出会った際に、最低限チェックしておきたいポイントをご紹介していきます。

 

住宅会社と事前に確認しておきたいポイント

理想の間取りを叶えるために必要な物件の広さ

 

ネットや住宅雑誌を見ていると、「3人家族なら、2LDKで40㎡以上」、「4人家族なら2~3LDKで50㎡以上」など、わかりやすい指標を見かけます。しかし、本当にその指標で理想の住まいを叶えられるのでしょうか?

答えは、多くの方にとってNOですよね。

特に、リノベーションで「自分達らしい暮らし」を実現したいと考えている方にとって、大切になるのは、購入した物件で「どんな暮らしが叶えられるか=叶えたい間取りが描けそうか?」ということ。
例えば、アウトドア用品を収納できる広いSIC(シューズインクローク)を設置したい場合、その分リビングや居室を狭くするのか、やっぱりリビングを狭くしたくないので築年数が古くても広い住戸を選ぶのかなど、まずは適切な住宅の広さを知っておかなければなりません。
現代の多様なライフスタイルを叶える選択肢は、家族の数だけあると言っても過言ではありません。つまり家族によって必要な広さが違うのですね。
家を購入した後に叶えたい空間を作れないという失敗を避けるためにも、希望のライフスタイルに合う最低限必要な広さと理想的な広さを、物件探しを始める前に整理しておくことが望ましいでしょう。

 

リノベーションにかかる目安の費用

 

費用面での失敗談で多いのが、「リノベーション費用を少なく考えていた」ということです。取り入れたい素材や住宅設備など絶対に叶えたいことを取り入れた住まいと、一般的にかかる費用目安はイコールではありません。
また、家づくりにかけられる予算に限りを設けないという方もいないですよね。そこで、事前に押さえておきたいポイントが、希望する空間づくりにかかる費用です。
理想の暮らしの実現に欠かせない3要素「希望する物件の立地・希望の空間・無理のない資金計画」。この3要素のバランスは物件探しを始める前に、整えておきましょう。

 

物件内覧をする際のポイント

構造の確認

マンションには大きく二つの構造があります。「ラーメン構造」と「壁式構造」といわれます。マンションがどんな素材で作られているかよりも、「ラーメン構造」か「壁式構造」のどちらの構造形式で建てられたマンションなのかに注目しましょう。
ラーメン構造は、低層から超高層まで幅広いマンションで採用されており、間取りに自由度を持たせやすいのが特徴です。もう一方の壁式構造は、5階建て以下の低層マンションで採用され、ラーメン構造と比べ地震に強いと言われています。
しかし、既存の壁がコンクリートの壁でできていることがあり、この壁を取り払うことができないため、間取りの自由度は低くなります。家族の暮らしにフィットする間取りを叶えるためには、ラーメン構造の方が理想を実現しやすくなります。

窓の位置や数、大きさの確認

マンションリノベーションでは、絶対に変更することができない項目がいくつか存在します。そのひとつが、「窓の位置と数、大きさ」です。窓のない部屋が複数あっても良いと考える人は少ないでしょう。
しかし、変更することができない項目ですから、購入した物件がもともと持つポテンシャルを活かしてあげるしかありません。
購入を決断する前に、その空間でどんな間取りが叶えられるかイメージをしてみましょう。難しい場合は、相談している設計者に「イメージ固め」を手伝ってもらい、購入してから「こんなはずでは・・・。」とならないようにしておくのがポイントです。

 

共用部・管理状態の確認

マンションは、「管理を買いましょう」といわれるほど、「管理」がとても重要です。例えば、「希望のエリア・希望と同じ広さの住戸、同じ築年数」の2つのマンションがあったとします。
Aは価格が1,800万円、Bは2,000万円と200万の差額。しかし、Aは、外観のタイルが一部欠けており、郵便受けの周りはチラシが落ちています。
一方Bは、新築のように手入れの行き届いた外観で、郵便受けの周りも綺麗に掃除が行き届いています。あなたは、どちらのマンションを購入しますか?

 

 

極端な例ではありますが、AとBの違いは「管理」の仕方の違いからくるものです。マンションも定期的なメンテナンスが必要で、そのために管理費用や修繕積立金を毎月徴収しているのです。
しかし、大規模なメンテナンスに備えて、計画的に貯蓄が出来ていない物件もあります。その場合、段階的に毎月の修繕積立金が増額されることや、修繕をする際に一時金を追加徴収されます。
どちらも、購入後に気付いた場合、お金に関するライフプランが大きく変わる要素です。購入をする前に、管理組合の運営状況と管理会社が行っている管理内容を確認しましょう。

 

物件探しの成功のカギは?

一般的に内覧をした際、目に留まるのは「内装の傷み」や「設備の状態 」であることが多いのですが、フルリノベーションを前提とした物件探しでは、重視されるポイントではありません。
なぜなら、今目に見えている物は全て新築同様に作り変えてしまうからです。重要なポイントは、その物件の構造や動かすことができない配管や壁の位置、建物内部の劣化状態などです。
つまり、プロの視点での物件確認がとても重要なカギを握っているのです。また、中古物件市場は、回転がとても速く決断を翌週に持ち越すだけでも買い逃しに繋がります。
良い物件に出会い、確実に購入するためにも決断材料となる資金計画と希望のリノベーションの優先順位をしっかり決め物件探しを始めることが、理想の暮らしを実現させるカギを握っています。

 

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