地球や家計に優しいエコ住宅とは?特徴や注意点まとめ

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夢のマイホーム。人生の節目の大きな買い物ですから、当然後悔はしたくありませんよね。
ところでマイホームを建てるとき、エコ住宅にする家庭が増えていることを知っていましたか?
エコ住宅は地球や環境にやさしいだけでなく、家計にもやさしい住宅なのです。

折角のマイホームですから可能な限りお得に建てたいですし、それが地球環境にも良いことならいいことずくめですよね。エコ住宅とはどういったものを指すのか、それを採用することでどのようなメリットがあるのか。順を追って紹介していきます。

 

エコ住宅とは一体?

一言でエコ住宅といってもその定義や名称は各省庁によっても異なります。環境省によると、地域の気候風土や敷地の条件、住まい方に応じて自然エネルギーが最大限に活かされること。
身近に手に入る地域の材料を使って環境に負担を掛けないことがその条件であるようです。(環境省ではエコ住宅を「エコハウス」という呼び方をしています)

また、国土交通省と経済産業省は省エネ基準を定めており、それをクリアした住宅には「住宅省エネラベル」が表示できます。客観的にはこの表示があるものがエコ住宅だとも言えるでしょう。(国土交通省と経済産業省はエコ住宅を「省エネ住宅」と呼称しています)

と言ってもこの文言だけでは実際にどんな住宅のことを指すのかわかりにくいですよね。
具体的な例としては壁や床、天井や屋根に断熱材を入れたり、断熱・気密性能の高い窓やドアを用いたりすることによって室内外の熱の出入りを少なくした住宅が挙げられます。
これによって夏は涼しく、冬は暖かい住宅になります。つまりクーラーやエアコンなどの家電の使用が抑えられ、二酸化炭素の排出量が削減。それに伴って家計の電気代も抑えられるということです。

 

エコ住宅にするメリットは?

エコ住宅にするメリットとして筆頭に挙がるのが何といっても光熱費がグッと抑えられること。例えば冬場に1日8時間エアコンをつけている場合、約7000円近い電気代がそれだけで月々かかります。
断熱・機密性能の高いエコ住宅は前述したように夏涼しく、冬暖かい家になりますから、普通の家よりもエアコンを使用する機会は減り、それだけでも光熱費は大きく下がることでしょう。

それだけでなく、太陽光発電やオール電化システムを併用することで光熱費ゼロ、余った電力を売って収入を得ることも可能になります。光熱費というランニングコストが削減できるのであれば、住宅を注文する際に他の所に予算を割き、妥協せず理想のマイホームを手に入れることも出来るかもしれませんね。

そして断熱・機密性能が高いということは住宅全体の温度差が少ないということですから、部屋を一歩出た廊下が冷たいのでトイレまでの道のりがつらい、といったことも軽減されます。
また特に高齢者で増えているヒートショック現象は急激な温度変化による血圧変化で体に負担がかかり、最悪の場合死に至る症状ですが、これも温度差が少ないことでリスクが軽減されます。

また、温度差が少ないことで結露やカビの発生も抑制することが出来ます。いつのまにかあちこちが傷んでいた、ということも防ぎ、住宅全体の寿命も長くなる効果があります。そしてもちろん、地球環境にも優しいことは言うまでもありません。

 

エコ住宅に採用される設備とは?

次はエコ住宅の具体的な設備についてみていきましょう。例えば繰り返しお伝えしている「高断熱・高気密」を実現する設備の一つに「アルミ樹脂複合サッシ」があります。室外側にアルミサッシを、室内側に断熱性・防露性に優れた樹脂サッシを採用することで、効率を高めています。

同じく先だって紹介している太陽光発電パネルもエコ住宅の代名詞のような存在。住宅の電気全てを太陽光発電によって賄うことも出来ますし、そこまでではなくても例えば昼間は電力会社からの安い電気を使い、夜は昼のうちに発電しておいた電気を使うなどハイブリッドな方法も蓄電池を組み合わせることで可能になります。売電収入が見込めるのも嬉しいところです。

電力だけではなく、エコ給湯やエコジョーズなど、ガス代を節約できる設備や、節水トイレなど水道代を節約できる設備もあります。家具や建築資材、壁紙を貼るための接着剤などに含まれている化学物質で人体に有害とされるホルムアルデヒドを軽減した住宅もエコ住宅に含まれます。

マイホームを建てる方は子どもが生まれたことを契機に、という方も多いはず。ランニングコストに目がいきがちですが、子ども達が安心して過ごせる家造りという観点からもホルムアルデヒドフリーは注目したい設備ですね。

 

エコ住宅の建築に活用できる補助金制度

エコ住宅のメリットや設備は十分わかったけれども、そのためには先立つものがいることも事実。少しでも手出しの費用は抑えたいですよね。エコ住宅は国が推進している住宅です。そのためさまざまな補助金制度が用意されています。

例えば「地域型住宅グリーン化事業」では長期優良住宅や低炭素住宅といった省エネルギー性能等に優れた新築木造住宅に100~165万円の補助金が交付されますし、「ゼロエネ住宅補助金」の場合は ZEH(ゼロエネルギーハウス/ゼッチとも。使うエネルギーと発電するエネルギーがほぼ同じになる住宅のこと)に購入するマイホームが該当する場合は70万円の補助金が交付されます。

家庭用燃料電池システム「エネファーム」を導入する場合には最大12万円の補助金が交付されます。その他、各市町村など自治体単位でも補助金が設定されていることもあります。補助金だけではなく、一定の基準を満たす住宅には住宅ローン減税として最大500万円の減税処置を受けられる制度があります。

いずれも事前相談が必要であったり、期日までに一定の書類を提出する必要があったりと、手続きが必要となります。また、時期によっては募集終了していることもありますので、必ず確認の上、活用するようにしましょう。

 

エコ住宅にする場合の注意点

エコ住宅にする場合に注意すべきは、マイホームは自分と家族が快適に過ごせることを念頭におくということです。例えば補助金の交付を受けるために本来必要でない設備を設置することになっては本末転倒です。
また、施工途中で急に省エネ性能を変更しようとすると、工期が遅れ、追加工費も発生してしまう可能性があります。現場の職人さん達もいい気はしないでしょうし、職人といえども人。そうなってしまうと施工にも影響が出る可能性があります。設計の段階でしっかりと検討した上で、納得して進めていくことが必要です。

 

コストを考慮したエコ住宅に!

エコ住宅は地球も家族も嬉しいマイホームになってくれる可能性を持つ、まさに夢の住宅です。しかし例えば想定された運用方法とご家庭の運用方法が違うと、かえってコストがかかってしまうこともあります。

住宅に合わせるのではなく、ご家族のライフスタイルに住宅を合わせること。それが長い付き合いになるマイホームが「帰りたい我が家」になるための大事な条件です。また、補助金を受けるためにはいずれの場合も複雑な手続きがあります。それらを考慮したうえで、エコ住宅を検討してみてくださいね。

 

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