新築ならこだわりたい内装の壁!4種類の壁材を徹底比較!

91,422 view

住まいを新築で建てるなら、内装の壁もとことんこだわりたいですよね。
壁材の種類はとても多く、さまざまなイメージを実現することができます。
ただし、掃除のしやすさやコストパフォーマンスについても気にしておきたいところ。
そこで、代表的な壁材を4種類紹介します。それぞれのデザイン性や利便性、メリットやデメリットをしっかりと覚えて、実際の壁材選びに役立ててください。

みんなのお好みはどんな壁材?

室内の印象を決める壁材はどれが人気なのでしょうか?みなさんの意見を聞いてみましょう。

【質問】
新築を建てるなら内装の壁はとのような材質にしたいですか?

【回答数】
クロス:58
塗り壁:24
木材:56
タイル:12

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 –
調査期間:2017年03月21日~2017年03月27日
有効回答数:150サンプル

メンテナンスのしやすさでクロスがトップ

1位のクロスはメンテナンスのしやすさが人気の秘密のようです。

・クロスですと、汚れてしまった時に貼り替えが可能という事を聞いたことがあるからです。(パート・アルバイト/女性/30代)

たしかに手軽に貼り替えられるクロスは利便性が高そうですね。
次に、クロスと僅差だったのは木材でした。

・木のぬくもりを感じたいから。(パート・アルバイト/男性/30代)

温かみのある木の温もりを感じたいから、という理由がとても多かったです。
以下は、塗り壁、タイルと続きました。

・カビなどからも守ってもらえるような、しかもオシャレな塗り壁を選択します。(無職/女性/40代)
・タイルが好きだから。(無職/女性/20代)

オシャレ重視の人は塗り壁を選ぶ傾向にあるようです。
また、タイルは断熱性や耐久性などいろいろな意見がありましたが、一番多かったのは「タイルが好きだから」というシンプルな内容でした。

壁材はさまざまな種類がありますが、手入れのしやすさとコストが決め手になっています。
ただ、どの壁材を選ぶにしても、それぞれのデザイン性に関して魅力を感じている人も多くいました。
それでは、それぞれの壁材についてメリットとデメリットを見ていきます。

クロスのメリットとデメリット

クロスは壁の仕上げ材の中でもっとも安く、扱いやすいため工期も短くなります。なかでも、ポリ塩化ビニールで作られたビニールクロスは加工がしやすく、花柄や木目調などデザインが豊富です。
メリットは掃除がしやすいことで、中性洗剤で固く絞った布で拭き取ることもできます。
デメリットは結露しやすいことで、貼り合わせ部分が剥がれてくることもあります。
また、価格の高いタイプの布クロスや紙クロスもあり、その風合いは魅力的です。布クロスは合成繊維で織った壁紙で、室内に高級感を持たせたい時におすすめ。調湿性や通気性に優れているのもメリットです。
デメリットは施工が難しく、時には継ぎ目が目立ってしまうケースがあります。紙クロスはパルプや和紙などで作られており、エンボス加工がされていたり紙の質感を活かしていたりして、デザイン性にも優れています。デメリットは強い力でこすってしまうと剥がれてしまうことです。

塗り壁のメリットとデメリット

塗り壁は調湿性や防火性、防音性に優れており、日本では昔からおなじみの壁です。種類も豊富で、さまざまな質感を楽しむことができるのが特徴。
デメリットは塗り壁に汚れが付着してしまった場合、掃除をするのが難しいということです。珪藻土はキレイな消しゴムで落とすこともできますが、砂壁の場合は確実な方法はなく、全面塗り替えたほうがよい場合もあります。
また、塗り壁の仕上がりは左官職人の技術に左右される面があり、施工費が高く工期もかかります。
ただし、湿度の高い日本でプライバシーを守りながら生活していくには最適の壁で、デザイン性にも優れています。
漆喰は消石灰が原料で白色のため、顔料を混ぜてさまざまな色合いを楽しむことができます。
また、漆喰より安価なプラスターであれば、漆喰と同じような質感を味わえます。
ただし、漆喰と違って防水性はありませんので、水回りには使用しないほうが良いでしょう。

木材のメリットとデメリット

壁に使われる木材には、無垢材と合板があります。部屋に高級感を出すなら無垢材がおすすめ。
無垢材はスギやヒノキなどの針葉樹が使われており、調湿、保温、吸音性があります。
木目の違いや素材の持つ風合いを楽しむことができ、年数が経つにつれて味わい深い趣に変化していくのが特徴です。
デメリットは湿気を吸いすぎると割れたり反ってしまったりしやすいこと。定期的にメンテナンスをする必要があります。
ナチュラルテイストな室内にするなら合板も良いでしょう。
合板の材料であるスギやブナ、カバなどをベニヤ板に仕上げ、1枚ずつ並べて接着剤で貼っています。
なかでもシナの合板は美しい木肌で知られ、壁以外にも建具や家具などに使われることが多い材料です。
木材を内装に使用する場合に気をつけたいのは、やはり経年劣化です。
特に湿度の高い梅雨時期は注意したいところ。定期的に保護塗料を塗ってメンテナンスしていきたいですね。

タイルのメリットとデメリット

壁タイルのメリットは、なんといってもその耐久性にあります。外壁に使われることもあるほど丈夫で、少しの衝撃では壊れません。また、耐水性にも定評があり、キッチンや浴室、洗面所などの水回りによく使われています。
手入れもしやすく、少しの汚れなら水拭きですぐ落ちます。また、デザインの豊富さも特筆すべきところ。
陶器質や磁器質など、さまざまな質感を楽しめます。複数の色や模様のタイルを組み合わせて、オリジナルのデザインにすることも可能で、水回りだけではなく、リビングなどの居室にもおすすめです。
壁タイルのデメリットはコストがかかること。あそこもここもと、タイル面積を広げると、費用がかさんでしまいます。
また、浴室のタイル壁は下地部分にカビが生えやすいこともあります。
浴室を使ったらすぐに換気をして、水気はすぐに拭き取るようにしましょう。

まとめ

壁の仕上げ剤を4種類紹介しましたが、デザイン性だけではなく、コスト面や工期、メリットとデメリットをよく理解したうえで選ぶようにしましょう。
部屋によってクロスやタイル、木材などわけても良いですが、その分だけ工期と人件費がかかることは把握しておいてください。壁は新築内装の中でも部屋の雰囲気を印象づける重要なポイントです。
なぜその壁がいいのか、小さい子どもがいる家庭では、子どもが落書きなどしても落としやすいかどうかなども検討してみてくださいね。

関連記事:
◆◆新築するなら内装にこだわりを!知っておきたい6つのポイント

◆◆フリーダムアーキテクツが開催しているデザイン住宅無料セミナーと住宅見学会の開催スケジュールはこちら。

カテゴリー:

新着記事

おすすめ記事