家づくりを進めていく中で、いくつかの住宅会社へご相談に行かれるかと思います。すると「間取りについて聞かれても広さのイメージがつかない」「希望エリアの土地価格が高すぎる」など、様々な問題点が見えてくるかと思います。

 

そこで今回は、本格的に家づくりを進めるにあたり出てくる疑問について、考え方と解決策をうかがいました。お話をしてくださったのは、フリーダムアーキテクツの岩本さん、藤井さん、島田さん、西島さんの4名です

質問①:個別相談の際やその前に、お客様が悩むことの多いポイントは?

 

岩本さん:土地探しや間取りを考える際に、新しい家の広さや空間のイメージがわかないと悩む方が多いです。〇〇坪と言われても、イマイチ想像がつきにくいですよね。そういった方には、フリーダムで建てた家のOB様宅見学会に参加していただいたり、ミエール(フリーダムが導入している高精度3Dシステム)を使って提案したりしています。OB様宅見学会では、部屋の広さや光の入り方をより体感しやすいので、ご自身の要望と近い家だけでなく、様々なタイプの家を見てもらいたいですね。フリーダムの引き出しの多さを知っていただくと同時に、お客様にたくさんの選択肢を持っていただける機会になります。

 

島田さん:土地探しからの方だと、「まだ土地を購入していないけれど、個別相談会に行ってもいいのかな?」と個別相談会への参加をためらう方もおられるのかなと思います。フリーダムでは土地探しから一緒に家づくりを考えていくことができるので、土地の購入前でも気軽に来ていただけると嬉しいですね。

藤井さん:フリーダムはモデルハウスがないため、「どんな家をつくる会社なんだろう?」と疑問を持たれて来場する方もいらっしゃいます。その時は、岩本さんも言われていましたが、定期的に開催している住宅見学会のご案内をしています。設計事務所なので、平均的な間取りやデザインにとらわれず、お客様一人一人に合わせた幅広い提案ができることが大きな強みですね。

 

西島さん:初めて相談会に来られる方は、どんな家にしたいかを模索中の方が多いですね。反対にハウスメーカーをたくさん見てきた方は、平均的な部屋の大きさや間取りのイメージに縛られがちな方もいます。そのため、“出来る“・”出来ない“は後回しにして、まずはお客様の家や暮らしに対する希望を伺っています。その希望を元に2~3つほど間取りを提案し、それをベースにお客様と一緒に間取りを考えていくことが多いです。家はお客様と設計者の共同作業でつくることを実感していただくよう、心がけています。

 

質問②:できるだけ広い土地が欲しい!これって正しい?

 

岩本さん:広い土地が欲しいと思っても、関東では土地価格の問題もありなかなか難しいのが現状です。関東で広い土地を探されている方には、そもそもなぜ広い土地が必要なのか?を詳しく聞いていきます。例えば、ゲストルームが欲しいという方でも必要頻度は、1年に数回だったりします。そのようなときには、来客用だけでなく他の用途にも使えるような空間にしたり、そもそもの造りをオープンな空間にし、シーンに合わせてフレキシブルに区切れる空間をご提案したりします。家づくりの際には、来客時や将来的に同居をするかもと考えがちですが、「今の暮らしをベースに過ごしやすいコト」も大切です。ゲストルームや予備の部屋は、あくまでプラスアルファな要素とし優先順位をつけていくと納得のいく住まいに出来ると思います。他のエリアは土地事情どうですか?

西島さん:今が過ごしやすいことは、とても大切ですね。関東とは違い、九州地方は比較的広い土地が手に入りやすいです。それでも、さらに余分に広い土地を希望する方がいらっしゃいます。土地は広ければ広い方が良いというわけではなく、暮らしにあった適切な広さであることが大切です。部屋の用途を考えて「本当にその広さが必要か?」を考えてもらうようにしています。例えば、書斎を兼ねた寝室をつくろうとすれば、それなりの広さが必要かもしれません。しかし寝室を就寝のためだけに使うのならば、それほどの広さは必要ないのです。時には、リビングに家族で集まった際に距離感が近くなるよう、あえてリビングを狭くする方もいらっしゃいます。

 

島田さん:関西は、土地の広さは希望されるエリアにより幅広いかなと。大阪市内ですと狭小地が多くなりますが、それ以外であればゆったりとした土地も見つかりやすいです。部屋の広さは、ご実家でご自身が過ごされてきた広さが基準となりやすく、狭小地などで思っているより畳数的な広さが取れない場合に不安を感じる方が多いですね。しかし物理的に必要な広さと、開放感など視覚的に感じたい広さは面積としてイコールではないので、視覚的な拡がりを持たせる工夫を含めてご提案していると、お客様の生活にとって適切な広さで不安感も解消して頂けています。

 

質問③:希望エリアの土地価格が高すぎる場合、どうすればよい?

 

西島さん:九州地方では、福岡市内の土地は狭く高い傾向にありますが、市内から少し離れれば広く安い土地が見つかりやすいです。お客様には、「エリアにあまり縛られず、土地と建物の予算バランスを取りながら “総額”で考えるのがポイント」とアドバイスしています。人気の駅から1駅ずれても、実際の通勤時間はそこまで変わりません。しかし、選択肢は大きく増えます。エリアを少し柔軟にすると、建物にかけられるお金の割合が増えるので、より満足のいく家づくりができるかと思います。

 

藤井さん:関東では、学校区でエリアを絞って土地探しされる方が多いですね。

 

岩本さん:確かに学校区で絞られる方は多いですね。「ここの小学校に絶対入れたい!」と完全にエリアを固定されている方もいらっしゃいます。しかしエリアを固定すると、予算がオーバーしたときに建物価格を削るしかなくなっちゃいます。あまりにも土地にお金をかけてしまうと、実際住むことになる建物にあまりお金をかけられなくなる。西島さんがおっしゃった通り、バランスがとても大切ですね。

 

西島さん:九州地方でも、エリアが限定的な方はいらっしゃいますね。しかし、どうしても希望通りの土地が見つからない場合もあります。もちろん希望をすべて満たす土地が見つかればよいですが、そのような土地が出てくるまで何年もかかることもあります。そうすると、「あの時のあの土地を買っておけば良かった」と後悔に繋がることもあるので、見つかるかどうかも分からない土地を待ち続けるよりも、「今ある土地でベストを考えていきましょう」とお話します。

 

島田さん:関西地方も同じ傾向にあります。お子様がいらっしゃる場合は、学校区にこだわる方が多いですね。そのためお子様が幼稚園や小学校に入る前、もしくは小学生のときに家を建てられる方が多いです。

 

質問④:他社の住宅会社と検討するときに知っていただきたいフリーダムの強み

 

藤井さん:ハウスメーカーや工務店と違い、いつでも気軽に行けるモデルハウスはないですが、設計者の幅広い提案力や、VRを用いたご提案ができることはフリーダムの強みですね。その中でも最大の強みは、デザイン性です。実際にお客様と話をしていると、金額も大きく変わらないといわれます。ただ、ハウスメーカーのネームバリューのようにわかりやすい安心感を見つけづらいとも言われますね。こういった漠然とした不安に対して、皆さんどのように話しされていますか?

 

西島さん:そうですね・・・。ハウスメーカーでは、必要以上に高い断熱性能や防音性能、設備がデフォルトでセットされていることが多いですよね。でも、それって全員に必要な機能ではないと思うのですがお客様は、「この機能があると、なんとなく良さそう」と曖昧な希望になっていることが多いです。ですから、その方にとって、本当に必要な機能を備えた家を設計するために家に対する希望をじっくり聞き、暮らしに息づく本当の要望を大切にしているというような話と提案をしていますね。藤井さんと同じく、デザインがフリーダムの大きな強みだと思いますし、建物のおもしろさやオリジナルティは、設計事務所ならではですね。

 

島田さん:私は、設計事務所で家を建てると、われわれプロが建築業者さんとやり取りをすることも強みの一つだと思っています。ハウスメーカーや工務店に依頼をすると、お客様がプロである建築業者さんとやり取りをするので、言われるままになり思っていたのと違いものになってしまうこともあります。しかし、フリーダムのように設計事務所での家づくりでは、私たちがお客様の代弁者となり業者さんとやり取りするので、プロ同士深いところまで確認して作業を進められるので、“こうしたい”という思いをしっかり反映した住まいになります。

岩本さん:私たちが大切にしていることの一つに、「親御さんにも安心していただく」こともあります。土地価格の高い関東では、ご両親に資金援助をいただくことは珍しくありません。そのためご両親が打ち合わせにご同席されることもあります。その際には、設計事務所についてご説明させていただき、ご両親にも安心して家づくりを見守っていただけるよう努めています。

 

西島さん:九州地方でも、ご両親のご意見を大事にされる方が多いのです。家づくりを気に掛けておられる場合は、私もできるだけ早い段階でご両親にもお会いしお話する機会を頂いていますね。直接お話しすることで、ご両親が心配されていることや気にかけておられることも人伝ではなくお伝えして、安心して頂けるようにしています。

 

藤井さん:岩本さんも言われていますが、関東ではご両親親からの資金援助を受ける方が多いですね。ですが、近くにお住いの場合ばかりではないので、遠方の時はご両親に資料をお送りしています。フリーダムの名前を知らない方も多いと思いますが、家づくりをされる当人方だけでなく、ご両親にも安心して家づくりを任せていただきたいです。

 

いかがでしたか?

家づくりは、何度も経験することではないので、検討が進むたびに不安や悩みは出てきます。そんな時に、相談しやすい雰囲気の担当者かどうかも住宅会社選びのポイントにしておくと良さそうですね。そのためにも、まずは気になる住宅会社の実例や家づくりの流れを見比べることから始めてみてはいかがでしょうか?

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実例のご紹介

今回、お話してくださった設計担当3名の実例をご紹介します。

◆岩本さん:関東エリアを担当

CASE540 urban simple house

◆島田さん:関西エリアを担当

CASE657 La scene

◆西島さん:九州エリアを担当

CASE471 HOME BASE

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