これで家族みんな快適!新築前に知っておきたい失敗しない洗面所の作り方

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家を建てる際、洗面所のつくりに悩む人は少なくありません。
家の中でも、キッチンと同じくらい重要な家事導線がある場所ですし、家族みんなが同じ時間に使い、一日に何度も利用するので、使い勝手や広さ、収納などにこだわりたいという人は多いでしょう。
そこでこの記事では、新築戸建ての洗面所に関する基本的な情報から洗面所工事を始める前にまず検討したいポイントや機能性などについて紹介します。

新築する人必見!洗面所に必要な広さとは?

新築する人必見!洗面所に必要な広さとは?

洗面所は家の中にあるほかの部屋と比べると、とても小さなスペースです。
しかし、朝の通勤・通学時間には歯磨きや洗面、化粧、身だしなみのチェックなどで家族が殺到しますし、洗濯や掃除、収納といった家事に、脱衣やヘア・スキンケアなど、一日を通して実に多くの行動をする場所でもあります。
そのため、「新築する前は十分だと思っていたスペースが、実際に住み始めたら意外と狭い」と、新築後に手狭さを実感する人は少なくありません。
各家庭にあった十分な広さの洗面所を作るには、家族構成やライフスタイルに合わせた洗面所の広さをあらかじめ把握しておくことが重要です。
例えば、女性が多い家庭だと朝に大混雑しがちで、基礎化粧品などの小物を十分に収納するスペースが必要なのに対し、定年後などで仕事をしていない人がいる家庭だと、洗面所を使う時間はまちまちなどといったように家庭によって使い方は大きく異なります。
さらにいえば、洗面所に収納するものも、洗面所に置く洗濯機の大きさなども違います。家を新築する際はほかの家庭の間取りやデザインが気になってしまいますが、一番は自分の家族が一日のどのタイミングで何をするのかをしっかり把握することが、ベストな洗面所スペースの確保につながります。

詳しくは、新築の洗面所の広さはどれくらい必要?ポイントを押さえて快適に使おう!をご参照ください。

夢が広がる造作洗面所!あなただったらどんな洗面所にする?

夢が広がる造作洗面所!あなただったらどんな洗面所にする?

家族が頻繁に使うスペースだからこそ、新築時は洗面所のつくりにこだわりたいという人は多いでしょう。そういう人におすすめなのが、造作洗面台を作ることです。
洗面台は既製品として販売されているので、洗面台がもはや一つのパーツとして捉えられることも少なくありませんが、洗面台を細かく見てみると、洗面ボウルや鏡、蛇口、カウンター、収納棚、ライトなどといった数多くのパーツがあります。
それらを一つずつ、自分の好きなデザインや素材を選んで組み合わせることで、造作洗面台が完成するのです。
パーツから選ぶため、既製品と比べると完成までに費用・日数がかかってしまいますが、自分好みの世界に一つだけのオリジナルデザインができますし、間取りが特徴的な新築物件でもそのスペースに合わせて作ることができるというメリットがあります。
造作洗面台は洗面ボウルの配置によっていくつかの種類に分けることができます。とにかくおしゃれ重視で洗面台を一つのインテリアに位置付けたい人には、洗面ボウルをカウンターの上に据え置くベッセルタイプがおすすめです。
そのほか、機能性を重視したい人には掃除がしやすいアンダーカウンタータイプ、実用性とデザイン性両方重視したい人には埋め込み型が人気です。

詳しくは、新築で叶える憧れの造作洗面台!メリット・デメリット、気になる費用を解説をご参照ください。

コンセントの数や位置はどうする?使い勝手や安全面に気を付けるために

コンセントの数や位置はどうする?使い勝手や安全面に気を付けるために

新築時の配線を考える際、特に注意したいのが洗面所のコンセント配置です。
洗面所で頻繁に使われる電化製品には洗濯機やドライヤーがイメージされやすいですが、実はそれ以外にもヘアアイロンや電動歯ブラシ、電気シェーバー、ヒーターに洗濯機、掃除機などと多くの電化製品がよく使われています。
しかし、それだけ電化製品が多く使われるスペースでありながら、洗面所のコンセントはほとんどの家で不足しがちです。コンセントが足りないと、朝身支度を整えるときに洗面所で大混雑が起きてしまったり、歯ブラシやシェーバーなど充電して使うアイテムがスムーズに使えなくなったりしてしまいます。
新築後に洗面所のコンセント不足で悩まないよう、洗面所を作る前に家族それぞれがいつ、どのような電化製品を使っているかをしっかり把握しましょう。
充電が必要な製品が多い場合は、洗面台の鏡裏のような見えない場所にコンセントを作っておくことで、見た目にもすっきり充電することができます。
また、湿気や水を使うことの多い洗面所で安心してコンセントを使うためには、コンセントの位置や設備にも気を配りましょう。コンセントの位置が低いと、湿気や埃が溜まって電線がショートしやすくなります。
比較的高い位置にコンセントを付けたり、コンセントカバーなどのグッズを使ったりするのがおすすめです。

詳しくは、洗面台に必要なコンセントの数や位置、安全対策とは?新築時に押さえたいポイント3選をご参照ください。

洗面所には明るさと暗さ両方が必要!?洗面所にぴったりな照明とは

洗面所には明るさと暗さ両方が必要!?洗面所にぴったりな照明とは

新築時に洗面所の設計やデザインと合わせて、忘れてはいけないのが照明です。家の中で照明にこだわる場所といえば、リビングや寝室のように家族が長時間いるか、リラックスしたい場所を優先する人が多いかもしれません。
しかし、洗面所は朝の身支度で細かい身だしなみチェックができるくらいの明るさが必要な反面、就寝前の歯磨き時にはリラックスできるほどよい暗さが適切なので、新築時に照明をきちんと考えておく必要があるのです。
まず、洗面台に付属されている照明には昼白色の電球を使いましょう。洗面台の照明は使わずに天井照明だけ使うと、化粧やヘアアレンジ、髭剃りなどのように鏡に向けて前かがみになったときに、顔に影ができてしまうため、仕上がりが雑になったりムラができてしまったりする可能性があります。
昼白色は細かい部分も見えるくらい明るく照らす特徴があるので、洗面台の照明にベストです。一方天井の照明には、オレンジ色のやや落ち着いた暗さの電球を使いましょう。洗面所をほかの部屋より暗めの照明にすることで、就寝前の洗面や歯磨き時に立ち寄ったときもリラックスすることができます。

詳しくは、注文住宅の脱衣所・洗面所は照明にこだわろう!おしゃれな建築実例5選をご参照ください。

スペースだけじゃなく素材も大事!新築で失敗しない洗面所収納の選び方

スペースだけじゃなく素材も大事!新築で失敗しない洗面所収納の選び方

洗面所は重要な家事・生活導線を担う場所なので、洗面所に収納するものを少し工夫するだけで、家の中を行ったり来たりする必要がなくなります。
家庭によって洗面所に何を収納するかは大きく異なりますが、タオルや下着・パジャマ類を収納する家庭もあれば、洗剤やシャンプー・コンディショナーなどのストックまで置いているという人もいるので、収納スペースを重視する人は多いでしょう。
しかし洗面所は、収納スペースだけでなく収納したものが湿気たりカビたりしないよう注意が必要です。浴室と比べると洗面所で使う水の量は少ないですが、洗面所は洗濯や歯磨き、洗顔などで水を頻繁に使ううえに、脱衣所を兼ねている場合は浴室からの湿気が大量に流れ込んできます。
そのため、湿気を吸収しやすい素材や湿気がこもりやすい構造の収納を選んでしまうと、せっかく利便性を重視して収納したものがカビてしまうリスクがあるのです。
そうならないためにも、洗面所の収納では湿気を吸収しづらく、また掃除がしやすい素材のものや、通気性の良いデザインのものを選ぶようにしましょう。新築前から考えておくことで、新築後に快適な生活を送ることができますよ。

詳しくは、新築時に押さえておきたい!洗面所の収納にまつわるポイント3つをご参照ください。

洗面所はどこにこだわりましたか?

実際に家を建てたことのある人を対象に、洗面所でのこだわりについてアンケートをとったので、最後に皆さんの意見を見てみましょう。

【質問】
洗面所を作る際、どんなことにこだわって作りましたか?

【回答結果】
機能性 : 103
デザイン : 27

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
調査期間:2017年09月04日~2017年09月11日
有効回答数:130サンプル

洗面所を作る際、どんなことにこだわって作りましたか?

デザインよりも機能性重視派が多数

アンケートの結果、デザインより機能性を重視した人の方が圧倒的に多いことがわかりました。それではまず、機能性を重視した人のコメントを見てみましょう。

・通常、洗面所と脱衣所が同じスペースにあることが多いですが、それでは、だれかが入浴中は洗面所を利用できず不便をしてたので、洗面所と脱衣所をしっかり区切りました。来客中でも気にせず入浴することができます。(40代/女性/パート・アルバイト)
・洗面所は汚れが付きにくく掃除しやすいものを選びました。(40代/男性/個人事業主・フリーランス)
・一日に洗面所を利用する回数が多いので、やはり使いやすく掃除しやすいようにした。(30代/女性/正社員)

やはり洗面所は家族が一日のうちに頻繁に使うスペースだからこそ、できるだけストレスが生じないよう使い勝手を気にしたという人が多くいました。特に複数人が一緒に使っても狭く感じない広さを取った人や、掃除のしやすさを重視した人が目立ちました。
デザインを重視した人のコメントは次の通りです。

・どちらも大切ですが、デザインが美しいと毎日使うのが楽しくなるため。(40代/男性/正社員)
・顔を洗ったり歯を磨いたりと、綺麗にするところなのでデザインも綺麗な方がいいと思ったからです。(20代/女性/派遣社員)
・一日の疲れを癒す場所なので、照明の明るさを調節可能にしました。(20代/男性/正社員)

デザインを重視した人のコメントを見ると、「使う頻度が多いからこそ、使っていて気分が上がるものにしたかった」などの意見が多く挙がりました。

今回のアンケートでは機能性重視派が圧倒的多数でしたが、皆さんそれぞれが洗面所を気持ちよく使えるよう、強いこだわりを持っていることがわかりました。
重視するポイントは人によって違いますが、毎日使う場所だからこそじっくり悩んで決めたいですね。

誰もが快適に使える洗面所を作ろう

洗面所は一度に長い時間いる場所ではありませんが、一日に使う頻度や合計使用時間は意外と多いのが特徴です。
家族が毎日使うのはもちろん、来客が使う可能性も高いので、誰もが快適に使えるよう洗面所はデザインや機能性にこだわりたいもの。
新築時には家族の生活スタイルに合った洗面所になるよう、デザインからスペース、収納などを総合的に判断しましょう。

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