キッチンカウンターの高さはどのくらいが理想?適切な高さを目的別に解説!

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キッチンカウンターの高さはどのくらいが理想?適切な高さを目的別に解説!

対面キッチンにすると、通常よりも奥行が広くなるだけではなく、リビング側にはカウンターが付いてきます。しかし、目的によってどれくらいの高さのカウンターにすべきかが異なってくることも忘れないようにしましょう。

このカウンター部分はどのようにして活用できるものなのか、そもそも本来はどのように使うものなのかを知ってこそ、対面キッチンをフル活用できます。

高さを決めるための基準は何なのかについて解説していきましょう。

対面キッチンのカウンターを何に使うの?

対面キッチンのカウンターを何に使うのか解説
CASE755 「山際の家(やまぎわのいえ)」

キッチンカウンターには以下のようにさまざまな用途があります。

作業台の手元を隠す

キッチンカウンターは作業台の目隠しになるため、キッチンはすっきりとした印象になります。作業台よりも高さのあるカウンターを設けることで、食材や食器などで作業台に物があふれても隠すことができます。

油・水ハネを防止する

キッチンカウンターを設置することで生まれた段差が壁になり、料理中に作業台の向こう側に油や水が撥ねる心配がなくなります。カウンターの壁が油や水で汚れても、作業台と一緒に拭きとれるため、掃除の手間がかかりません。

子どもの宿題などデスクとして利用する

キッチンカウンターの立ち上がり部分を広くしてテーブルにすれば、子どもが宿題をするデスクとして活用できます。家事をしながら子どもの宿題を見てあげたり、コミュニケーションを取ったりできるメリットがあります。

バーカウンターとして利用する

高さのあるキッチンカウンターにすれば、バーカウンターとして利用できます。照明や椅子などのデザインにこだわれば、おしゃれなバーのような雰囲気になります。

対面キッチンのカウンターは、どのような使い方をするのかによって適切な高さが変わるため、用途を考えてから理想の高さを選びましょう。

キッチンカウンターの高さはどのくらい?理想の高さは?

キッチンカウンターの高さはどのくらい?理想の高さを解説
CASE745 自由が丘の家

キッチンのワークトップの高さは、JIS規格(日本工業規格)で定められています。ワークトップとはカウンターのことです。

ワークトップの主な高さは、80㎝・85㎝・90㎝・95㎝の4つで、キッチンを主に使う人の身長に合わせて5㎝刻みで選べます。オーダーメイドであれば1㎝刻みで高さを選べるため、より身長に合う高さのキッチンカウンターを設置できるでしょう。

理想的なキッチンの高さは、「身長÷2+2.5~10㎝」で計算できます。作業台の目隠しになる立ち上がり部分は1~25㎝程度が目安の高さです。立ち上がりの高さが25㎝あれば、作業台の手元を十分に隠せます。

例えば、身長160㎝の人に合う高さのキッチンを設置する場合は、82.5~90㎝程度の高さが必要です。カウンターの立ち上がりの高さを合わせると、97.5~115㎝となります。

対面キッチンのサイズ選びのポイントを知りたい方は「対面キッチンのサイズ(寸法)選び!気を付けるべきポイントは?」の記事をご覧ください。

キッチンカウンターの高さの決め方は?

キッチンカウンターの高さの決め方を解説
CASE743 two-sidedness

キッチンカウンターの高さは使う人の身長に合わせて選ぶのが基本ですが、用途によって適切な高さがあります。ここからは、キッチンカウンターの高さごとの用途を紹介します。

①作業台を広々と使うならフラットカウンター

フラットカウンターは、カウンターと作業台が同じ高さになるキッチンカウンターです。

作業台とカウンターがフラットなため、カウンターを作業台の延長として利用できます。また、子どもが教科書やノートを広げて宿題をするのにも十分な広さがあります。

ただし、カウンターの立ち上がり部分がなく作業台の手元は丸見えになるため、すっきりしたキッチンにしたい方には向いていません。

②ちょっとした仮置きとして使うなら10㎝程度のカウンター

キッチンカウンターを仮置きとして使いたい場合は、10㎝程度の立ち上がりの高さが必要です。

立ち上がりが10㎝程度あれば、カウンターにお皿を置いて料理を盛り付けたり、料理をのせたお皿を配膳するための仮置きの場所として利用したりできます。

カウンターに物を仮置きできると、家族が料理の配膳や食後のお皿の片付けを手伝いやすく、家事をする人の負担を減らせます。

③手元を十分に隠したいなら20〜25㎝程度

作業台の手元をしっかり隠したい場合は、立ち上がり部分が20~25㎝程度の高さがあるキッチンカウンターがおすすめです。

20~25㎝の高さがあれば、作業台に洗剤や調味料などを置いても立ち上がり部分が壁となり、目隠しになります。カウンター下に収納スペースを設ければ、作業台の上に物がなくすっきりしたキッチンを維持できます。

また25㎝の高さは、子どもがリビングダイニングで遊んだりカウンターで宿題をしたりと、様子を見るのにも邪魔になりません。

④バーカウンターのように使いたいなら少し高めの30㎝

キッチンカウンターの立ち上がり部分の高さが30㎝あると、バーカウンターとして活用できます。高めの椅子をカウンターに置いて照明を落とせば、家に居ながらにしてバーの雰囲気を醸し出せます。

ただし、カウンターの向こう側に手が届きにくくなるため、カウンター越しに物を受け渡しする場合は注意が必要です。

実演しながら入念に検討しよう!

キッチンカウンターは、どのような用途にするのかによって適切な高さは変わります。設置してから後悔しても修正できないため、事前に専門家と一緒にキッチン設備を展示しているショールームを見学して確認しておくことが大切です。ショールームには実寸大のキッチンカウンターが展示されているため、実際にキッチンに立つことで作業台やカウンターの高さを確認できます。

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使いやすいキッチンの作り方については、こちらの記事をご覧ください。
使いやすい素敵なキッチンにしたい!レイアウトのポイントとは | フリーダムな暮らし

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