注文住宅におすすめのキッチンとは?こだわるべきポイントを押さえよう

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誰しも自分の家には理想を持っています。注文住宅のよい点は、こうした理想を取り入れることができる点です。1日の中でもキッチンで過ごす時間が長い主婦の皆さんは、特にキッチンにはこだわりがあるのではないでしょうか。そこで、満足度の高いキッチン選びをするために、キッチンのスタイルをはじめ、失敗しがちな点やこだわりたいポイントなどを解説します。

1.注文住宅はキッチンにも目を向けて

注文住宅というと、「居室の間取りや玄関周り、外構をどのようにオーダーしようか」などと考える人が多いのではないでしょうか。しかし、キッチンも忘れてはいけません。なぜなら、キッチンは主婦の方が家の中でも過ごす時間が長い場所の1つだからです。家庭で食材を調理して食事をするのであれば、キッチンを使う機会は多いでしょう。特に専業主婦は朝・昼・晩と1日3回食事を作ります。1回あたりの過ごす時間も長くなりがちです。外食が多い家族でも水を飲んだり、テイクアウトの料理を食べたりして、キッチンを使う機会は少なくないでしょう。

このようにキッチンは毎日使う場所なのです。そのため、居心地のよい家を建てるたにはキッチンに目を向ける必要があります。注文住宅の場合、キッチンのデザインはもちろんのこと、レイアウトや使う素材、組み合わせるアイテムも自由に選ぶことが可能です。キッチンの細部にまで目を向けることで、注文住宅の利点を活かすことができるでしょう。

2.キッチンのスタイルは大きく分けて4つ

キッチンのスタイルは大きく分けて4つあります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえながら、自分の生活スタイルや間取り、使いやすさなどから選ぶようにしましょう。

スタイルの1つ目はキッチンが壁に付いている「壁付キッチン」です。このタイプは正面が接しているI型と2辺が接しているL型、3辺が接しているU字(コの字型)があります。I字型のメリットはキッチンスペースをあまり取らずに済むことです。しかし、料理をしながら家族とコミュニケーションを取ることが難しく、食器棚や家電を設置するスペースがあまり取れません。L字型やU字型であれば食器棚や家電を設置する場所が取りやすいのですが、収納のデッドスペースができやすいというデメリットがあります。

2つ目は壁と接していない独立型のアイランドキッチンです。見た目がおしゃれで、しかも解放感があります。しかし、オーダーするとなると高くつきキッチンの様子がリビングからも見えてしまいます。そのうえ、料理の臭いがリビングにも広がってしまうこともデメリットといえるでしょう。

3つ目が「オープン対面キッチン」で、4つ目が「セミオープン対面キッチン」です。これらの対面キッチンは「ペニンシュラキッチン」と呼ばれているもので、I字型やL字型のキッチンの一端が壁に接しています。そのため、見た目は半島(ペニンシュラ)のような形をしているのです。セミオープン型の場合、コミュニケーションが取りやすく、キッチン内を適度に隠すパネルや吊戸棚などを取りつけることが可能です。ただし、いまひとつ解放感がありません。オープンキッチンは吊戸棚や衝立がないため、解放感は抜群です。オーダーするときは、壁付のI型キッチンとあわせてII型にする場合があります。しかし、アイランドキッチンと同様、キッチンがリビングから丸見えというデメリットがあります。

3.キッチン選びで失敗しがちな5つの点

キッチン選びで後悔したくないのであれば、失敗しがちなポイントについて押さえておくことが大切になります。1つ目はおしゃれさやトレンドだけで選んでしまうことです。キッチンの使用頻度や使い方は家族によって違います。生活スタイルを踏まえて選ぶことが大切です。

2つ目は天板の高さを考慮しないことです。キッチンの使いやすさは、背の高さに合った天板かどうかで決まります。「使いやすい天板の高さ=身長÷2+5cm」です。

3つ目は、それぞれが持つ特徴を踏まえずに天板やシンクの素材を決めることです。おしゃれでデザイン性が高い人工大理石を選ぶ人は多くいますが、変色しやすいというデメリットがあり、キッチンには不向きです。キッチンには耐熱性や耐久性が高いステンレスをおすすめします。

4つ目は、オープンキッチンやアイランドキッチンのデメリットであるキッチンの臭いや音がリビングに広がることを考えないことです。これらのキッチンはコミュニケーションが取りやすく、おしゃれであるため人気が高いのですが、それだけで選ぶと後悔することになります。

5つ目は、ゴミ箱やコンセントの位置をきちんと決めていないことです。キッチンには冷蔵庫をはじめ、炊飯器や電子レンジなどの家電を数多く配置します。そのため、どこにコンセントを付けるかは重要です。また、ゴミ箱はどうしても生活感が出やすいアイテムです。リビングから見えない場所に置くようにしましょう。

4.選べるからこそこだわりたい4つのポイント

注文住宅のメリットは設備を選べることです。だからこそ、こだわりたいポイントがあるのではないでしょうか。1つ目のポイントは、キッチンのレイアウト。これは、使いやすさとリビングでの過ごしやすさの2点を重視して考えるようにしましょう。2つ目のポイントは、アイランドキッチンや対面キッチンはリビングから丸見えで臭いや音が広がること。これらの対策を考える必要があります。3つ目のポイントはキッチンは家事動線を踏まえて、アイテムを置くこと。シンク、作業台、コンロの位置、収納の配置、コンセントの数などは、調理して配膳して片付けをするといった一連の動線を考えて決めます。料理をしながら、他の家事も行うことも考えると、キッチンと洗面所の行き来がしやすいことも大切でしょう。

4つ目のポイントは、収納スペースは広ければよいというものではないということ。何を収納するかをふまえて、広さや奥行きを決め、取り出しやすいように配置します。キッチンは汚れやすいため、掃除しやすい素材やデザインであることも重要です。

5.システムキッチン選びは3ステップで選ぶのがおすすめ

料理をする人にとっては、キッチンは1日のうちでも長い時間を過ごす場所です。そのため、居心地のよい空間にするようにしましょう。そのためには、次3ステップでシステムキッチンを選ぶことが大切です。

システムキッチンはメーカーごとにターゲット層やコンセプトが違います。まずは、自分の好みに合うメーカーをピックアップしましょう。次にキッチンのレイアウトを決めます。レイアウトは自分の生活スタイルに合わせたものを選ぶことです。たとえば、リビングにいる家族とコミュニケーションが取りやすいようにしたいのか、臭いや音などをリビングには広げたくないのかでレイアウトも変わってきます。最後に、素材やアイテムなどオプションを決めましょう。この段階はキッチン選びの仕上げです。細部を詰めることで、自分好みの使いやすいキッチンになるでしょう。

6.価格帯で絞ると選びやすい

誰もが理想のキッチンを作りたいものです。しかし、こだわりすぎると金額が跳ね上がってしまいます。注文住宅の場合、キッチン以外にもお金を使う場所が多くあります。あらかじめキッチンの予算を決めておくようにしましょう。そして、その予算内で自分の理想に近いキッチンにすることが大切です。予算内のキッチンをいくつかピックアップして、比較しながら検討するようにしましょう。その際、あらかじめキッチンに求める条件を書き出し、優先順位をつけておくことが大切です。

気をつけたいのが、予算を超えたキッチンも比較対象に加えてしまうことです。選んだキッチンが物足りなく見え、決めづらくなります。必ず予算内で選べるキッチンの中だけで検討するようにしましょう。そして、理想に近いものを選びます。そうすれば、妥協したとしても満足度が高くなるでしょう。

注文住宅のメリットを活かしたキッチン選びをしよう

注文住宅のメリットは、自分の理想に合う設備を選んで取り入れられる点です。こうしたメリットを活かさないと、注文住宅にした意味があまりないでしょう。ただし、予算があります。予算内でありながら自分の理想にあった満足度の高いキッチンを選ぶためには、ぜひフリーダムアーキテクツに相談してみてはいかがでしょうか。

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