フリーダムの建築家に聞きました!「後悔しないリビングのつくり方」

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5月15日に発売された雑誌「LiVES」のリビング特集でフリーダムの建築家が取材を受けました!

そちらの記事をWebでもお届けします!

さまざまなニーズに、オンリーワンの住まいを提供し続けるフリーダムの建築家たち。
今回は津久井さんに、最近の「リビングルーム」の傾向について、LiVES編集部が話を聞いた。

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家族、夫婦の意見の不一致、どうやってまとめる?

リビングはダイニングやキッチンと繋がった空間ということもあり、ご家族の要望がぶつかるケースもよくあります。
極端な例ですが、打ち合わせ中に夫婦喧嘩になって、どちらかが怒って帰ってしまう、なんてことも何度かありまし(笑)。ただ、まとまらないニーズも、お話をしていけば突破口は見えてくるものです。
ヒントとして、「こんなリビングがほしい」といったイメージの写真などを用意していただけると助かりますね。
住宅に限らず、カフェやホテルの写真でも構いません。これらでご家族の好みのスタイルを把握しながら、ヒアリングを丁寧にしていくことで、重要視したいことや、その優先順位がはっきりしてきます。
以前、リビングの隣に和室が欲しいという奥様と、中庭とバイクガレージが必須のご主人様というケースがありました。
立地条件的にすべては入らない。
そこでリビング、和室とガレージを優先しつつ、中庭を徐々に小さくしていくように、段階的にプランをお見せしたんです。結果中庭は無くなりましたが、ご自分たちの実現したいことが明確になって、とても満足いただけました。

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1階それとも2階。快適なリビングの場所はどこ?

特に都心部では2階リビングが多いですね。住宅密集地に建てることがどうしても多くなるので、3階まで上がるのは大変。1階は日が入りにくい、ならば2階が最適、となるわけです。
場所が1階でも2階でも、プライバシーを守りながら開放的な空間にしたいという傾向はありますね。
以前は、開口部を大きく取った光と風が通る大空間、というのが王道としてありましたが、それも変わってきています。
窓を少なくして、間接照明で落ち着いた空間に仕上げたいなど、要望も広がっていますね。

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子供の成長に良いリビング空間とは?

子どもとのコミュニケーションを、玄関からの動線で解決するのは定番の手法と言えます。リビングやダイニング、キッチンなどを経由して子ども部屋へ行くという動線の確保は、今でも人気のプランですね。
でも、2階リビングのプランになると、なかなか動線に解決策を求められません。そんな場合は、上下のフロア間でも気配を感じたり会話ができるような吹き抜けを設けたり、子どもが勉強しやすいダイニングや半個室のフリースペースを設けるなど、親子のつながりを育む空間構成を提案するようにしています。ここは建築家である我々の腕の見せ所ですね。
最近は、子ども部屋をできるだけコンパクトにしたいというニーズも結構あります。個室は小さくしながら、ダイニングやリビングを、家族の〝コワーキングスペース〟のようにとらえて、勉強や仕事の場として共有するという例も増えていますね。

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これからのリビングはどう変わる?

子育て世代の20代後半から30代は、リビングスペースも広めで開放的な、子どもがのびのびと過ごせるスペースを求める傾向があります。デザイナーズ家具があるかと思えば、子どもの絵なども飾られていたりと、賑やかな雰囲気になりがちです。
これが、子育てがひと段落した50代となると、広さよりも機能性重視になります。思い出深いものやお気に入りのものにすぐ手が届く、くつろぐことに徹するなど、ある意味わかりやすい。一方、ご夫婦二人暮らしのリビングは、一言でいうと「ロマン」(笑)。
デザイン先行で、自転車や釣り道具、スノーボードなど、好きなものを壁にディスプレイしたりと、個性的な空間になる傾向が強いですね。
最近ではリビングの一角をワークスペースにしたり、自転車をディスプレイしたりという例も多い。若い世代ほど、ひとつの空間にいろいろな機能をもたせるのが特徴ですね。

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年齢で、リビングのつくり方の違いはある?

従来、体を休めたり、気持ちが落ち着く場としてのリビングの要素が、最近は多様化しているように感じますね。
たとえばホームパーティーなど人を招くことの多い家は、食べることをメインにダイニングやキッチンスペースを大きくして、実際のリビングは狭めにし、開放的なテラスをセカンドリビング的に使ったりします。
一方で、オープンではない、暗めのリビングにしてほしいという意外なオーダーをいただいたこともありますが、結果はとても快適だとか。
もはや「リビングはこうあるべき」という縛りはありませんし、リビングを定義付けてお客様に提案するのは古いと感じています。
明るさ、風通し、眺望ありきのリビングから、自分たちらしいオンリーワンのリビングへ、より自由にお客様とつくり上げることができるようになってきていますね。
これからのリビングは、さらにいっそう多様化が進んでいくと思いますし、こちらの提案力もさらに問われます。フレキシブルに対応できるよう、がんばりたいですね。

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フリーダムの中でも癖の多い土地やニーズを多数手がけてきたという津久井さん。
お話を通して見えてきたのは、リビングには決まった形はなく、快適さの答えは〝家族それぞれ〟だということ。
〝こうあるべき〟、といった常識にとらわれることなく、まずは、自分たちのライフスタイルを率直につくり手に伝える。それが、満足度の高いオンリーワンのリビングルームづくりに直結しそうだ。

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今回記事内でご紹介しました物件はこちらになります。

CASE342 ~ う つ ろ ~

CASE526 Two-tone

CASE477 とじる・ひらく

 

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