長期優良住宅 ー 構造編 ー

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2019年6月3日

 

出典:SUUMOより引用

 

長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備に講じられた優良な住宅のことです。

従来の「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型の社会への転換を目的とし、約10年前に長期優良住宅に関する法律が制定されました。

 

長期優良住宅とは以下のような措置が講じられている住宅を指します。

【耐震性】

極めて稀に発生する地震に対し、継続利用のための改修の容易化を図るため、損傷レベルの低減を図ること。

 

【断熱性】

必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること。

 

【維持管理・更新の容易性】

構造躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備について、維持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行なうために必要な措置が講じられていること。

 

【劣化対策】

数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。

 

【住戸面積】

良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること。

 

【居住環境】

良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持及び向上に配慮されたものであること。

 

【維持保全管理】

建築時から将来を見据えて、定期的な点検・補修等に関する計画が策定されていること。

 

【住宅履歴情報の整備】

長期優良住宅に認定された住宅はその建築及び維持保全の状況に関する記録を作成し、これを保存しなければならない。

 

上記の措置を講じ、所管行政庁に認定申請を行えば、長期優良住宅としての認定を受けることが可能となっています。

 

出典:しずおかオンラインより引用

 

そうした基準の中で、今回は耐震性にスポットを当ててみたいと思います。

長期優良住宅の耐震性措置は下記のいずれかを講じることが条件です。

 

①耐震等級2以上とする

②大規模地震時の地上部分の各界の安全限界変形の高さに対する割合をそれぞれ1/40以下とする

③免震建築物とする

 

(②、③を戸建て住宅で採用することはレアケースなので今回は省略します)

 

ご存じの方も多い、「耐震等級」。

耐震等級は3つに分かれています。

【耐震等級1】(建築基準法の耐震性能を満たす水準)

・数百年に一度程度の地震(震度6強~7程度)に対しても倒壊や崩壊しない

・数十年に一度発生する地震(震度5程度)は住宅が損傷しない程度

 

【耐震等級2】

・等級1で想定される1.25倍の地震が起きても耐えられる

※主に学校や病院などの耐震性能が等級2です

 

【耐震等級3】

・等級1で想定される1.5倍の地震が起きても耐えられる

※主に消防署や警察署など防災の拠点となっている建物は等級3です

 

耐震等級2以上のチェック項目は以下の通りです

・耐力壁の壁量

・耐力壁の配置バランス

・床倍率

・接合部の強度

・基礎の強度

 

木造2階建てで耐震等級2をクリアするためには

・「許容応力度計算」という鉄骨や鉄筋コンクリート造と同様の構造計算方法で行う方法

・「仕様規定」による基準法の壁量計算+α程度の簡易計算による方法

この2通りがありますが、広く一般的に用いられているのは「仕様規定」による簡易計算です。あくまで簡易計算で構造設計ではないのです。

 

しかし、仕様規定による簡易計算を構造計算だと誤解して「構造計算をしている」と宣伝している会社が多いのも事実です。

フリーダムでは1棟1棟「許容応力度計算」で計算を行ない、希望の間取りに合わせた構造設計を実施しています。

ご要望があれば、制震ダンパーを導入することで、繰り返す余震に対して粘り強い建物を実現することも可能です。

出典:アイ・エム・エーより引用

 

いかがでしたでしょうか。

設計事務所=デザインと思われがちですが、実はフリーダムでは耐震性についても同時にデザインしながら(しかもハイグレードな構造計算手法で)、家づくりを進めています。

 

「設計事務所ってデザインはいいんだけど、あんなに大きな窓をたくさん付けて耐震性大丈夫かな」

「吹抜けって、確かにかっこいいけど耐震性に影響しないのかな」

そんなことを感じている方々の参考になればと思います。

 

長期優良住宅のような健全な建物が増えてくると、日本が目指すストック活用型の社会が確立されるのですが、それにはもう少し時間がかかりそうですね。

 

長期優良住宅で叶えたデザイン住宅の一例をご紹介

◆◆CASE 614 Skip

◆◆CASE 443 L-BOX

 

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