
新築住宅を建てるなら、内装にはとことんこだわりたいですよね。しかし、予算の関係上、こだわるにしても限りがあります。思い通りの内装にするには、こだわるところと節約できるところのメリハリをつけること。そのためには、新居での生活をより具体的にイメージすることが大切です。
そこで今回は、内装についての知識を解説し、内装を考えるうえで知っておきたいポイントを6つ紹介します。内装の失敗例から資材の選び方、節約方法、収納スペースについてまで、さまざまな観点から取り上げますので、ぜひ覚えてくださいね。
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目次
注文住宅の内装テイストの選び方

注文住宅の家づくり | CASE455 N邸(社長の邸宅)
注文住宅は「自分らしい空間」を実現できるのが大きなメリットですが、内装のテイストに悩む人も少なくありません。そこで、特に人気のある内装テイストを4つ紹介します。
まず、ナチュラルモダンは無垢材や白壁を活かしたやさしい印象が特徴で、自然素材を使いたい方に人気があります。無骨でかっこいい空間が好きなら、コンクリート・アイアンを用いたインダストリアル調を検討しましょう。カフェ風の空間が好きな方にもおすすめです。北欧家具やシンプルライフに憧れがあるなら、明るい色使いと木の温もりが特徴的な北欧スタイルが向いています。
イメージが浮かばないなら、好きな家具や雑貨から逆算し、内装を考えましょう。
注文住宅におすすめの壁材・床材

家は用いる壁材・床材によっても完成形が大きく変わります。ここでは、おすすめの壁材・床材を紹介します。
壁材
新築の住宅は内装にこだわりたいもの。そこで、おすすめの壁材を4種類紹介します。
1.クロス
クロスは安価で工期が短く、扱いやすいのがメリットです。いろいろな模様や柄のデザインがあるので、安いコストでオシャレな壁にしたい人におすすめです。
2.塗り壁
塗り壁は日本で昔から使われている壁材です。仕上がりは左官職人の腕に左右されるところはありますが、素材の質感を楽しめ塗り方によってデザインも楽しめます。ただし、メンテナンスしにくいのが難点です。
3.無垢材
木材を壁材として使用する住宅も多くありますが、部屋に高級感を出すなら無垢材がおすすめです。調質保湿に優れ、やさしい木材の風合いがすてきです。合板は無垢材より安価なため、安く木材の風合いを楽しみたい人にピッタリです。
4.壁タイル
壁タイルは耐久性が高く、内装のみならず外装にも使われています。耐水性もあるので水回りに適しています。デザインの違うタイルを新築住宅の壁に並べて、オリジナルデザインを楽しむこともできます。デメリットはコストが高いことが挙げられますので、使用箇所を制限するなどでコストカットを図りましょう。
床材
ここでは、新築住宅の内装で使ってみたい床材を4種類紹介します。
1.無垢フローリング
自然派住宅に多く取り入れられる無垢フローリングです。調質、保湿性に優れており、肌触りがやさしいです。温かみのある室内空間にしたい人にピッタリです。デメリットは天然素材ゆえ割れたり反ったりしやすいことです。
2.複合フローリング
リフォームなどでも広く使われている複合フローリングです。重ねた合板の上に化粧シートを張った床材です。無垢材のように調質、保湿性はありませんが、コストが安く、扱いやすいのがメリットです。小さいお子さんがジュースをこぼしても簡単に拭き取れます。
3.クッションフロア
オフィスの床材として広く使われているクッションフロアも、住宅の内装で使われるケースが多くあります。塩化ビニールにクッション材が入っている床材で、クッション性があるため足腰にやさしく、小さい子どもや高齢者のいる住宅で使われます。耐水性があるのでトイレや洗面所などにもおすすめです。
ただしやわらかいので跡が付きやすく、熱に弱いので陽当りの良い部屋には向きません。
4.コルクタイル
おしゃれさを追求した新築住宅を希望するならコルクタイルという方法もあります。耐久性、耐水性、防炎性に優れているため、キッチンや洗面所に適しています。ただし、コストが高いので、予算と相談する必要がありそうです。
注文住宅の内装費用を節約する方法

新築住宅の内装で節約できる場所を考えてみると、さまざまな場所があることに気付きます。
まずは和室です。和室は洋室よりも作るのにコストがかかるため、和室の構造をシンプルにしたり、壁材を和風デザインのクロスにしたりすることで節約できます。
思い切って和室を作らないという方法もあります。
壁を少なくするのも節約に有効です。壁が多い住宅は通風や採光が確保できないこともあるので、壁を取り払って広々とした空間にするほうがいい場合もあります。
家族間のコミュニケーションを重視する家庭にもおすすめ。
木製建具は作り付けではなく既製品を使用することで節約可能です。作り付けの木製建具はあると便利ですが、オーダーメイドで頼むと予算は跳ね上がります。既製品の家具を買ったほうが安く済むことが多いため、新築住宅の内装で節約を考えている人は一考してみてください。
一方、節約できない部分として基礎や構造部分があります。住宅の基礎部分や構造部分は、耐震面で不安が残りますし、将来リフォームすることになったときにも関係してきますので節約はできないと考えておいたほうが無難です。リフォームは住宅の構造を活かして新しく建物を構築しますので、基礎と構造は頑丈にしておきましょう。
注文住宅の内装を考えるときのポイント

注文住宅の内装を考える際は、以下のポイントを意識するとセンス良く、かつ暮らしやすい家に仕上がります。
コンセントの配置を考える
コンセントは内装の中でも地味な存在なのか、新築住宅の中で意外と忘れられがちです。いざ使おうと思っても数が少ない、位置が悪くて使いにくいなどのケースが多く見られます。
まずは間取りを考えるときに、生活している様子を思い浮かべてみましょう。テレビは何台どこの部屋に置くのか、掃除するときはどこにコンセントがあればOKなのか、具体的なことを考えてみると、コンセントの配置に適した場所が見つかります。
ウォークインクローゼットの中にコンセントがないというケースも新築住宅ではよくあることです。中が暗いと物が取り出しにくいですし、掃除機もかけにくいので、忘れないようにしたいものです。
また、家の中の家事を取り仕切る主婦目線でもチェックしましょう。特にキッチンは家電が多いので、コンセントの数も多くしたほうが使いやすいです。コンセントは生活を支える「縁の下の力持ち」のような存在、内装は派手なところばかりではなく、地味なところにも目を向けましょう。
収納を確保する
新築住宅を建てる際、内装で気をつけたいのが収納に関する失敗です。限られた敷地面積の場合、収納スペースを狭くして居室スペースを広く取ろうとすると、収納スペースがなくて困ることになる人が多いようです。
いくら部屋を広くしても荷物をしまう場所がなければ、荷物は部屋に置くしかありません。部屋の中がいつまでも片付かず、せっかくの新築が台無しになってしまいますね。また、収納スペースは広く取ったものの、出入り口の間口が狭くて荷物が入らない……という失敗事例もあります。
これを防ぐには荷物の横幅をきちんと測っておくこと。間取り図を見て、どの荷物をどこにしまうか最初に決めておくこと、この2点です。出入り口にドアを設置する際は、引き戸か折戸がスペースを取らずにおすすめです。
最後に、収納スペースにもきちんとコンセントを取り付けるようにしましょう。収納スペースの中を掃除したり間接照明をつけたりなど、いろいろと重宝します。収納スペースは、ほかの内装とのバランスを考えながら検討してください。
カラーは3色以内にまとめ、実際の色も確認する
部屋の色は「3色以内」に抑えるのが基本ルールと考えてください。空間全体に使う色を、主に3色までに絞ることで、統一感のある内装に仕上げることができます。
ベースカラー(床・壁・天井など)約70%、メインカラー(家具・建具など)約25%、アクセントカラー(壁の一部や小物)約5%が理想的な配分です。特に、ベースカラーは部屋の明るさ・広さの印象に大きく影響するため、十分に吟味してください。
また、サンプルの色と実際に使った場合の色合いは大きく異なります。サンプルの色より面積の広い壁の場合、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見える点に注意が必要です。個性的な色の壁にする場合は特に気を付けてください。
注文住宅のおしゃれな内装実例
フリーダムアーキテクツデザインが手掛けた内装のおしゃれさが光る注文住宅の実例を2つ紹介します。
自由が丘の家で叶える“アジアンリゾート”な癒し空間

タイルとコンクリートはベージュやグレーなどの無彩色でまとめつつ、階段やルーバーなど木の質感のあるパーツを使うことで、温かみをプラスしました。子ども部屋は壁と天井を全面ピンクで統一するなど、好みを反映した唯一無二の空間に。ルーフバルコニーも含め、アジアンリゾート調のおしゃれな仕上がりになりました。
木の温もりと青いタイルが彩るダイニングキッチン

木目は温かみのある仕上がりになるため、今もなお根強い人気があります。アクセントカラーを加えることで、さら洗練された印象に。この実例では、木目と白で統一されたインテリアに、ダイニングキッチンの壁に青いタイルがアクセントとして効いています。お気に入りの色があれば、アクセントカラーとして取り入れてみるのもおすすめです。
新居での生活をイメージすることがポイント
新築住宅の内装は楽しく考えたいものですが、利便性や効率性もきちんと重視したいですよね。内装で失敗しないコツは、新居での生活を具体的に思い描くことです。どういう内装なら気持ちよく、かつ便利に生活できるのかイメージを持っていれば、失敗のリスクを防ぐことができます。
とは言っても、いきなり新居での暮らしをイメージすることは難しいもの。そこで、ぜひフリーダムの住宅作品集をご参考にしてみてください!
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注文住宅の内装に関するよくある質問

最後に、注文住宅の内装について、疑問に思う人が多いポイントを「よくある質問」形式で解説します。
注文住宅の内装を決める順番は?
注文住宅の内装を決める際は、「大枠を決めてから、細かい部分を詰めていく」ことで、全体をバランスよくまとめやすくなります。
まずは、間取りや動線、家具の配置といったレイアウトの骨組みを大まかに考えておきましょう。次のステップでは、床や壁、建具などの素材やカラーを選び、空間に統一感を持たせていきます。
そして最後に、照明・スイッチ・造作収納など、細部の仕様を整えて完成度を高めていきます。打ち合わせも、基本的にはこの流れに沿って進められるのが一般的です。
床と壁の色、どう組み合わせると失敗しにくい?
空間を広く見せたい場合は、床をやや濃い色に、壁を明るめにするのが効果的です。さらに、建具や家具、照明など細かな部分までトーンを揃えることで、全体に統一感が生まれ、より洗練された印象になります。
ただし、床などの建材はサンプルだけでは雰囲気をつかみにくいこともあるため、実際の施工例や写真をあわせて参考にすると安心です。
子どもがいてもおしゃれな内装にできる?
子どもがいても、おしゃれな内装を実現することは十分に可能です。ただし、汚れやすく、レイアウトによっては、けがのリスクが高まることもあるため、配慮が欠かせません。
まずは、フロアタイルや機能性クロスなど、汚れに強い素材を選ぶことがポイントです。レイアウトも、掃除がしやすく、安全性を確保できる配置を意識するとよいでしょう。さらに、アクセントクロスや照明のデザインに工夫を加えることで、遊び心のある空間演出も楽しめます。
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この記事を書いた人

FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔
1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。