注文住宅の間取りを決める方法まとめ!おしゃれで快適な家づくりのために

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注文住宅の間取り決めは楽しい反面、大変でもあります。
間取りは毎日の生活を左右しますから、失敗はしたくありませんよね。
家族が多ければそれだけさまざまな意見が出ますし、親戚や両親がアドバイスをしてくることも……。
そんなときに間取りに関する知識があれば、心乱されることなく他の人の意見を取りまとめ、話を進めることができます。

そこで、注文住宅における間取りの決め方をまとめてみました。
水回り設備や窓の配置位置、家の動線計画や収納スペースについてなど、間取りを決める際に知っておきたいことを詰め込みました。
ぜひ、打ち合わせや話し合いに活かしてください。

間取り決めで重視したいのは?家族のあいだでも譲れないものがある?

家の間取りで重視したいのは果たしてどこか、150人に聞いてみました。

【質問】
新しいお家の間取りを決めるときに重視したいものはどれですか?

【回答数】
自分専用のスペース:32
大容量の収納:69
快適に移動できる部屋配置:49

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 –
調査期間:2017年03月21日~2017年03月27日
有効回答数:150サンプル

収納スペースで困っている人が多いのかも……

1位は「大容量の収納」という結果に!収納スペースがなくて苦労している人が多いことがうかがえます。

・今の家で収納に苦労しているから(専業主婦・主夫/女性/40代)

2位は「快適に移動できる部屋配置」、やはり家事動線を気にする主婦が多くいました。

・掃除などの動線が楽な間取りがよいです(専業主婦・主夫/女性/30代)

3位は「自分専用のスペース」、ひとりでリラックスしたり、好きなことに使ったりできる部屋が欲しいという意見が多く見受けられました。

・オーディオを大音量で聴きたいので、オーディオ専用の地下室を作りたいです(自営業(個人事業主)/男性/40代)

収納スペースがたくさんあれば、部屋の中がキレイに片付きますし、掃除もしやすいですよね。
急な来客があっても慌てなくて済みそうです。「快適に移動できる部屋配置」を選んだ人も一定数いました。
生活動線は快適な暮らしには欠かせない大切なものですよね。
「自分専用のスペース」は、精神的に豊かな暮らしを求める人が多い印象でした。どれも、大切にしたい要素ですね。

間取り決めは水回りも一緒に決める必要性あり!

水回りの間取りを決める際に注意したいポイントがいくつかあります。
ひとつは、排水音の問題に気をつけること。トイレと寝室が近かったり、1階の和室の上がトイレだったりすると、音が響いて気になってしまいます。
また、水回りは1ヶ所に集中して配置するのがおすすめ。配管設備が集中するので工事費と後々のメンテナンス代が安くなります。家事は主に水回りでの作業が多いため、効率が上がって時間短縮になるというメリットもあります。

生活動線を考えてから間取りに反映させると、使い勝手の良い水回りになりやすいです。いくら頭の中で思い浮かべても、生活に即していなければ意味がなくなってしまうため、ライフスタイルに合わせた間取りにしたいですね。

【ポイントまとめ】
・排水音による音の響きに注意する
・水回りの設備はなるべく1ヶ所に集中して配置する

詳しくは、「注文住宅の水回りの決め方とは?間取りのポイントや注意点を紹介」をご参照ください。

風通しのいい間取りに!窓の配置をじっくり考えよう

室内に新鮮な空気をたくさん取り込むには、窓の配置が重要です。
まず、1つの部屋に窓は2つが基本です。配置は南と北、東と西のように向かい合わせで配置します。こうすることにより外から入った風が反対側の窓から抜けて、風の通り道ができます。
配置する方角ですが、一般的に南側の窓を大きく、北側の窓を上部に取ると、心地の良い風が通りやすくなると言われています。もし南に窓が取れない場合は東と西でも構いません。

風の吹き方は地域差があるため、一概に南や東がいいとは言えないものです。窓の間取りは、立地条件やライフスタイルに合わせて決めるようにしましょう。
また、向かい合わせで窓を配置することが難しければ、天窓を作るのもひとつの方法です。部屋から入った空気が天窓から抜けていくので通風を確保できます。

【ポイントまとめ】
・1つの部屋に2つの窓が基本
・窓は向かい合わせで配置する(南と北、東と西など)
・窓の方角は風通しの良さで決める
・向かい合わせの配置が難しい場合は、天窓を作る

詳しくは、「間取り計画は窓の配置がマスト!風通しの良い住まいにするポイント3つ!」をご参照ください。

収納優先で家の間取りを考えてみませんか?

家の収納は、間取りを決めているときに同時に検討するのが良いです。適切な収納スペースの面積は、家庭によってまちまち。
まず、今住んでいる家の収納スペースがいくつあるのか、荷物の量はどのくらいなのかをチェックしましょう。家の荷物は年数が経つにつれて増えていく傾向にありますので、今の荷物プラスアルファのスペースを考えておきましょう。間取りを決める際は主婦目線で考えることも忘れずにいたいですね。
その点でいえば、キッチンにはパントリーを設置したいところ。食料品やキッチン家電など何かと物が多くなる場所ですので、ぜひ検討してみてください。

収納を作る余裕がなければ、リビングなどの広い居室空間に間仕切りを立て、死角を収納スペースにするという手もあります。子どものおもちゃなどを片付けるのにピッタリです。

【ポイントまとめ】
・間取りを決める段階で収納についても考えておく
・今住んでいる家の収納スペースをもとに、新居の収納スペースを計算する
・パントリーでキッチンの収納力アップ

詳しくは、「家の間取りは収納が大切!スッキリ見せるための収納アイデアまとめ」をご参照ください。

間取りを決める際の注意点4つ!素敵な家づくりのために!

まずは収納スペースに注目してみましょう。収納スペースは広さも大切ですが、どこに何を収納するのかも重要です。今ある荷物を使用頻度ごとに仕分けして、毎日使うものは居室近くに、使用頻度が低いものは屋根裏にしまうなどの工夫をしましょう。
そして、吹き抜けにも注意点はあります。部屋が明るく見えるというメリットがある吹き抜けですが、実は暖房効率が悪く、冬は寒くなりがちです。しかもダウンライトがはるか上の方にあるので、夜が薄暗くなることも。本当に必要な間取りかどうか、よく検討してください。
また、コンセントは数の少なさで後悔する人が多くいるようです。生活動線とあわせて多めに取り付けるようにしましょう。
さらに、オシャレな間取りも注意が必要です。オシャレな家、オシャレな間取りは手入れがしにくいものです。オシャレな間取りに対する憧れがあったとしても、デザイン性だけでなく住みよさも考慮し、慎重に検討しましょう。

詳しくは、「家の間取りを決める際の注意点4つ」をご参照ください。

間取りは動線計画が肝心!満足度の高い家づくりをしよう!

CASE460 三色 ~さんしき~

家の間取り決めには動線計画が欠かせません。
家事動線は重要視したいポイントです。炊事、洗濯、育児などを組み合わせて行なうときに、移動しやすい間取りを考えます。
通勤動線というのは、会社や学校へ行く前の朝の動線です。顔を洗ったり、トイレにいったり、食事をしたりなど、同じ空間に複数の家族がいても渋滞しない動線を考えましょう。
衛生動線は、水回りのことを指します。特にトイレの配置をどうするかが重要です。キッチンやリビングダイニングの近くは、衛生面や音などが気になります。家の中で家族全員が行きやすく、不快にならない動線計画と間取りが必要です。
来客動線は、お客様が来た時にプライベート空間が見えないようにするのが基本です。玄関からリビングへの動線が、トイレや浴室などとぶつからないことがポイントです。

【ポイントまとめ】
・家事のための「家事動線」を考える
・朝の動線「通勤動線」を考える
・水回りの配置「衛生動線」を考える
・プライバシーを守る「来客動線」を考える

詳しくは、「家の間取りは動線を考えて!4つの動線のポイント!」をご参照ください。

考え方をちょっと変えるだけ!魅力にあふれる間取りの家に大変身!

家の間取りを考える際に大切なことは、家族みんなの意見をまとめることです。家族それぞれ、家の間取りに対する希望は様々でしょう。それらを取りまとめて家族で意見を合わせることが、間取り決めの第一歩です。
暮らしやすい間取りのためには動線計画も重要です。家の中で家族がどのような動きをするのかを考慮して、それぞれの動線を考えましょう。
快適な家にするなら、窓の配置も大切です。考え方としては、通風と採光を良くするために、1つの部屋に対角線になるよう2つの窓を設置します。
また、忘れてはならないのがコンセントの数や配置です。コンセントが足りずタコ足配線にしたりコードを継ぎ足して使ったりすると、発火や転倒の原因になり得ます。コンセントは多めに、家具の配置とかぶらないように設置しましょう。

詳しくは、「家の間取りを決める4つのポイント!考え方次第で暮らしやすい家が完成!」 をご参照ください。

家の間取りの中心を決める!階段の種類別メリットとデメリット!

2階建て以上の家なら必ずあるのが階段です。家の間取り決めは、階段と玄関の位置を決めるところから始めましょう。
外から帰ってきたときにそのまま2階に上がれるようにするのか、それとも必ずリビングを経由するようにするのか、それを考えるだけで居室の間取りも自ずと決まってきます。
また、階段には直線階段、折れ階段、折り返し階段の3種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
直線階段は階段下に収納やトイレなどを設置することができ、なかなか便利です。折れ階段と折れ線階段は勾配が緩やかで踊り場があるため、転倒しても比較的安全です。
デザイナーズ住宅で人気のリビング階段は、リビングが広く取れてオシャレに見えますが、その反面暖房が効きにくく、においや音が2階に上がりやすいというデメリットがあります。

【ポイントまとめ】
・間取り決めは玄関と階段の配置から始める
・階段選びの際には、階段の種類とその特徴を把握しておく
・リビング階段はオシャレだがデメリットもある

詳しくは、「家の間取りに階段は大きな影響を与える!階段の種類別メリットとデメリット!」 をご参照ください。

新築住宅に神棚を配置するにはどうすればよい?

新築のタイミングで神棚を設置する際、どのような配置が正しいのでしょうか。
まず、神棚は北か西の壁に、南向きか東向きで配置します。神棚は神様を祀る場所なので、壁の上の方に設けます。
配置としてふさわしくないのは、トイレと背中合わせになる場所です。人通りの激しい扉上も好ましくありません。1階に設置する際は、これより上には何もないという意味の「雲」という字を書き、神棚の天井に貼り付けてください。
もし、今の家ですでに神棚を設けている場合は、新築を機に新しい神棚にするのが好ましいとされています。
安い神棚ならホームセンターで購入できますし、お金をかけるなら神棚・神具専門店で購入可能です。
今はインターネットで通販もありますので、ぜひ利用してみてください。

詳しくは、「新築を機に神棚を配置!祀り方にルールはあるの?」 をご参照ください。

事例の間取りを参考にしてみましょう

このように、間取りを決める際に注意したいポイントはたくさんあります。間取りひとつで住みよさに大きな違いが生まれるため、失敗は避けたいですよね。
そのためには、間取り決めで妥協することなく、納得いくまで何回も練り直し作っていくことが大切なのです。専門家に相談することが、失敗を避ける最も有効的な方法でしょう。

「まずは自分で間取りを考えたい」という方もいらっしゃるかと思います。しかしゼロの状態から間取りを考えるのは大変な作業ですよね。
そこでオススメしたいのが、すでに建っている家の間取りを参考にし、そこからアレンジを加えたり組み合わせたりしてイメージを固めていくことです。
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