新築住宅のリビング、理想の広さは何畳?広くても狭くてもダメ?

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広くても狭くてもダメ?新築住宅のリビングの広さ

リビングとは、その家の中心的な役割を果たす大切な場所になります。
そのため、新築の家を建てるときは広々としたリビングにしたいと思うもの。しかし実際には、全体の敷地面積の関係や予算の都合で、思うような広さにできない場合もあります。
そこで考えたいのは、リビングはどのくらいの広さが適切であるかということです。ただ広いだけでは意味がなく、家族にとって居心地のよい空間にはなりません。

そこで今回は、家族の人数別にみる最適なリビングの広さや、注文住宅を建てた人がどのくらいの広さのリビングにしたかのアンケート結果などをご紹介します。
住宅におけるリビングの適切な広さについて、じっくり考えていきましょう。

なぜリビングが必要?広さを決める前に考えておきたいこと

なぜリビングが必要?広さを決める前に考えておきたいこと

料理を作るための台所、汗を流すためのお風呂場など、それぞれの部屋にはそれぞれの役割があり、通常その部屋はその役割に適した作りになっています。
リビングというとハッキリとした役割がないようにも思えますが、それは違います。リビングの役割とは、家族全員がゆったりと過ごすための場所、家族のコミュニケーションを図る場所です。
リビングの広さを決める際は、まずその役割について考えることが大切。家族みんながリラックスするにはどのくらいの広さが適しているのかを検討していきましょう。

まず、家族は何人いるのか、家の敷地面積はどのくらいなのか?これはリビングの広さを決めるうえで重要なポイントになります。家族の人数を考慮しないでリビングの広さを決めてしまうと、想像していたよりも手狭になってしまったということにもなりかねません。また、必要以上にリビングの面積を取りすぎて、ほかのスペースにシワ寄せがいってしまうことも考えられます。
そのほか、リビングに置く家具の数も考慮に入れましょう。家具を配置したときに十分なスペースがあるかどうかで、リビングの広さを検討するのがおすすめです。

リビングは何畳がいい?理想の広さを聞いてみた!

新築の家を建てるときに誰もが憧れる広いリビング。今回は、その理想のリビングの広さについてアンケートを取ってみました。

人によって広いリビングの定義はさまざま

・夫婦ふたり暮らしで10畳ほどあれば良い。欲しいものにすぐ手が届くし掃除も行き届くから。(20代/正社員/女性)
・二世帯住宅なので、親・子・孫が一堂に集まる事ができるように12畳から15畳くらいは欲しい。(40代/正社員/男性)
・15~20畳が理想です。ソファーも置きつつ、冬はこたつも置きたいので、そのくらいの広さが必要かと。(40代/パート・アルバイト/女性)
・現在二人暮らしなので、12畳くらいあれば十分。でも、家族が今より増えたら、20畳は必要だと思う。(20代/無職/女性)
・18~20畳ほしいです。子どもたちが友達を連れて楽器の練習をしているので、ハウスコンサートができるといいなと思いました。理想の理想ですが。(40代/専業主婦(主夫)/女性)

【質問】
リビングは何畳ほしいと思いますか?

【回答結果】
フリー回答

調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年06月06日~2017年06月12日
有効回答数:150サンプル

理想のリビングの広さで、一番面積が狭かったのは6畳、一番広かったのは32畳でした。32畳の人はホームパーティーを開きたいそうです。
また、家族がゆったり過ごせる広さとして一番多かった回答は15畳前後でした。ただ、10畳で十分という人がいたり20畳はないとダメという人がいたり、リビングの広さに関する価値観は多種多様のようです。

広々としたリビングが良いのはなぜ?

広々としたリビングが良いのはなぜ?

なぜリビングは広々とした空間を理想とするのでしょうか?
1つ目の理由は、リビングは広いほうが、家族一人ひとりがリラックスできる空間を確保できるからです。
すれ違ったり座ったりしたときに家族同士でぶつかるようだと、そのリビングは狭いと言わざるを得ません。動くたびに相手とぶつかるので、ストレスが溜まります。
2つ目の理由は、広いほうが採光と通風を確保しやすいからです。家族でゆったり過ごす場所ですから、部屋に差し込む光の量はとても重要です。
常に日陰の部屋は、梅雨時は湿気が溜まりやすく冬は寒いです。暗い部屋は心理的にも暗くなる作用が働くため、家族団らんの部屋には適していません。夏に湿気が多くなると室内にいるのに熱中症になってしまう可能性もあり、健康に悪いリビングになってしまいます。
3つ目の理由は、広くて明るいリビングなら精神的なメリットを得られるからです。明るくて楽しいリビングは子供の滞在時間が長くなり、親子のコミュニケーションを図りやすくなる傾向にあります。特に小さいうちはリビングにいるのが好きな子が多く、小学生のうちはリビングで宿題をする場合も多いようです。兄妹がいればケンカしないように、両親と一緒にくつろげるスペースを確保できます。

新築ならリビングの広さはどのくらいが良い?

新築ならリビングの広さはどのくらいが良い?

リビングの広さについては、公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会が平成23年に承認した「DK(ダイニング・キッチン)及びLDK(リビング・ダイニング・キッチン)の広さ(畳数)の目安となる指導基準」が参考になります(※1)。
居室が1部屋の場合のLDK目安は4.5畳、2部屋以上の場合は10畳以上となっています。部屋が1部屋増えることでLDKの広さは2畳増えています。このことから、1人増えるごとにLDKの広さが2畳増えると考えておきましょう。2人暮らしの場合のLDK面積は下限で10畳、3人で12畳、4人で14畳ということになります。
ちなみにこの計算方法は不動産取引される際の表示方法を示したものなので、この方法で新築物件を建てなければいけないということではありません。
ただ、前述しているアンケートでは、理想のリビングの広さを15畳前後と答えた人が多く、今回の計算したLDKと近い結果になっています。リビングの広さを決めるための目安にはなるのではないでしょうか。

リビングは他の部屋とのバランスも大切

リビングの広さを考えるうえでのポイントは、リビングが持つ役割にあっているか、過ごしやすいリビングかどうか、その家族の人数にあった広さかどうかの3つです。この3つをクリアできれば、その家族にとって居心地の良いリビングとなることでしょう。
そして忘れてはならないのが、他の部屋とのバランスです。
リビングを広くしようとするあまり、他の部屋の広さが不十分になってしまえば、家全体の住みよさは大きく下がってしまいます。また家事動線や水回り動線が悪くなってしまっても、日々の生活にストレスがかかってしまいます。
リビングの間取りを考える際にはリビング単体で考えるのではなく、家全体とのバランスを意識して設計していきましょう。

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参考URL
※1.公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会

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詳しくは、新築だから考えたい!快適なリビングにするためのポイントとは?をご参照ください。

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